ピーカンの中、ホーチミンで屋外物撮り

以前、ブログにも書きましたが、20歳代の頃、南青山の写真事務所でお世話になっていた事があります。

 

師匠は商業カメラマンだったので、料理からモデル、建築までなんでも撮りました。

当時は、まだ、デジカメなんて無く(おもちゃの様なスペックの物はありました)フィルムカメラの時代です。 今の様に、撮った先からモニタでチェックなんて出来ません。

 

現像所から、フィルムが仕上がってくるまで、ドキドキです。

 

撮影時のチェックはポラロイドが目一杯です。ただ、フィルムとは感度も発色は違うし、あてにはなりません。

 

師匠はプロ中のプロだったので、絞りは1/6ステップで指示があります。 レンズには1/3ステップしか目盛りが無いんですよ。

ボディが蛇腹の4×5inchのカメラで実際にレンズの絞りを操作するのは、アシスタンの仕事です。 60 1/6(ろくじゅうろくぶんのいち) 目盛りと目盛りの大体半分の所に絞りを設定します。

 

デジカメでの撮影は楽になりました。 取り敢えず、写ってさえいれば、暗かろうが、傾いていようが、色被りしていようが、Photoshopでどうにでも修正する事が出来ます。

 

工夫をすれば、iPhoneでも驚くような写真を撮ることが出来ます。

 

今、ベトナム中部の街、フエと言う場所で日本の伝統的な酒造りの技法を用い、日本酒、焼酎を製造している、フエフーズ・ジャパン株式会社のサイト制作を担当させて貰っています。

 

イメージ用のカットを撮ろうと、オフィス裏にあるプライベートスペースに出掛けました。 大きな公園、テニスコート、ジム、プールまであるのです。 プール横のテーブルに商品を置いて撮影です。

レフ板を片手で持ちながらシャッターを切ります。もう一枚レフ板を使いたいのですが、残念ながら手が売り切れです。 日本で屋外のイメージカットを撮ろうと思うと、公園の許可証や車の駐車場など面倒くさい事が多いのですが、ホーチミンでそんな事はありません。

 

緑濃く木が生い茂り、花の咲き誇るベトナムは写真好きには良い国だと思います。