宇宙船の様な天井を見ながら『フト』我に帰る。

今朝も朝5時に目が覚めました。

 

まだ、外は真っ暗です。

 

オーナーの趣味なのか?ホーチミンで流行のスタイルなのか?分かりませんが、今住んでいるアパートの天井は70年代の映画に出てくる宇宙船の様です。

今日は、午後3時から1時間、午後7時から3時間のアルバイトがあるだけで、自由な時間がたくさんあります。

 

Webサイトを1本仕上げなくてはいけませんが、本を読み、映画を見て、美味しい珈琲を淹れ、昼寝をする時間もあるでしょう。

 

天井を眺めながら、あれっ?ココで何をしているのだろうか?と考えました。

 

ボケてしまったわけではないのですよ。

ココは何処?わたしはだーれ?となるには少々早いです。

ワタシはどうしてホーチミンで暮らしているのでしょうか?

陸続きであれば、隣の国に行くことは簡単かも知れませんが、日本の場合非常に手間が掛かりますね。 基本的に手続きが面倒くさいので、飛行機に乗るのは大嫌いなのです。

 

歴史や地理にも全く知識が無いので、私の中で、ベトナムと言えば、戦争、ナパーム弾、開発途上国位しか思い浮かびませでした。

 

ベトナムに来たかった訳でも興味があった訳でも無いのです。

ただ、友達から来ない?と誘われたので、『はい。はい。』と文字通り二つ返事でやってきました。 当時離婚をしたばかりだったので、身軽なもんです。

 

六本木のアパートを解約して、身の回りの物は全て処分してしまいました。 六本木に引っ越して、まだ、7ヶ月しか経っていなかったので、家財道具は新品でしたが新しい生活の為の出費と考えました。

 

日本にいる友達からは、どうしてホーチミン?とか、まず、一度下見に行って環境などが合うか?確かめたら?と言って貰ったのですが、そもそも、物事を深く考えるのが苦手なのです。

 

なんの未練もなく、成田を後にしました。

 

普通の人だったら、万が一、日本に帰って来る時の事も考えるのでしょうね。

でも購入したチケットは、一番安い!と言うことで、成田→ホーチミン ホーチミン→福岡なのです。 そもそも帰ってくる事なんて、これっぽっちも想定していません。

 

これが本当の片道切符です。

 

あまり深く物事を考えない(考えることができない)のが、幸せに生きるコツかもしれません。

日本から持ち込んだ、現金80万円はGibsonのギターを買ったり、ベトナム人女性と旅行や食事に行き、あっという間になくなってしまいました。

日本にいれば、無一文になっても、野垂れ死にする事はないと思いますが、ベトナムでは役所に駆け込むことも出来ません。

改めて考えると相当無茶な生き方をしています。

 

 

時々、外国で良くやってるね〜と言われ、「別に〜〜」と思っていましたが、こうやって活字にしてみると、かなりスリリングですね。

 

20分ほど前に「フト考える事について」フト考えて見たのですが、今の生活や、置かれている環境を見直すには良いかもしれません。

日本に住んでいたら、改めて、フト考える事ってないと思います。

なんとなく、毎日を過ごすのでなく、時々、当たり前の事に対して“あれ?”と思った方が良いかもしれませんよ。