玄関開けたら2分でご飯

今を遡ること数十年前に“玄関開けたら2分でご飯”と言う強烈なコピーの食品が大流行しました。

サトウ食品の、レンジでチンすれば美味しい御飯が2分で出来上がる商品。 頭の上に御飯茶輪を乗せ電車から乗客がゾロゾロと下りてくるコマーシャルは今思い出しても、ぶっ飛んでいて強烈です。

 

さて、ホーチミンのコンビニでもこの商品は売っており、大変重宝して。。。と言う話ではありません。

今回はベトナムの家の間取りの話題です。

 

私が過去に住んでいた一戸建て、アパート、マンションでも、外からドアをあけると、間違いなく100%そこには玄関スペースがありました。

 

玄関スペースは完全に個室になっているか?壁などで、直接リビングなどが見えない構造になっています。

 

お父さんが休みの日にパンツ一丁でゴロゴロしていて、突然、宅配便が来ても、追わてて隠れる必要がありません。 中学生のお兄ちゃんが、“シメシメ今日は家に一人きり。。”と1階のリビングでHなDVDを観ていて、突然、お母さんが“ただいま〜”と帰ってきても、一応、膝まで下ろしていたパンツを引っ張り上げ、DVDを停止させるだけの時間は確保出来ます。

 

そういう時に“お子様”をファスナーに挟むことが多い。。。

 

ベトナムの家には玄関スペースが無いのです。(無い家が殆ど)

 

玄関あけると、いきなり、リビング!の家が非常に多い。

 

中心地から少し離れ、道路から入り口まで距離がある様な広い敷地の場合は良いのですが、私が住んでいる様な住宅密集地では、車も通れない様な2m位の道幅の両側に家がみっしり建っています。

 

エアコンを入れ、玄関扉を閉めている家より、御開帳!とばかりドーンと扉を開いている方が圧倒的に多い。 この状況で生まれ育ったベトナムの方々は、外を歩く人など全く気にせず、フツーに完全オープンの状態でフツーの生活をしていらっしゃいます。

 

ホーチミンに移り住み、1年4ヶ月経ちますが、私はまだ、慣れない。 いや、慣れないというより、見てはいけない。。。と言う表現の方が正しいかもしれません。

 

ごはん時には、家族で食事をしているし、子供は床に盛大におもちゃをバラマキ、遊んでいます。

 

ソファ−で昼寝をしている人もいれば、酒を飲みながらカラオケをしている人もいます。 何処だったか、忘れてしまいましたが、床にマットレスを敷いて、開けっ放しで熟睡している家も見ました。

 

ベトナムは床に食べ物を起き、床に座って食事をする事が多いです。

特に、大勢の人を招く様な場合は椅子も足りないでの、必然的にこのようなスタイルになります。 最初は戸惑いましたが、これには慣れました。 ただ、座布団と言う物がないので、長時間座っていると、何しろお尻が痛くなります。私は痩せているので、お尻のお肉が薄いのです。

 

さて、人様の家に招かれたり、時々の話なら良いのですが、仮に、ベトナム人と結婚して、この国に住む事になったら、“玄関開けたらいきなりリビング”の環境に慣れなくはいけません。 私の唯一の心配はHなDVDを何処で見れば良いのか?と言う事です。。。←嘘です。

 

今度ホーチミンにIKEYAが進出するらしいので、我が家だけは、テーブルで食事をして、ソファに座りで家族皆でディズニーの映画を見られる様な家にしたい。。などと思っています。 その為にも、まずは、彼女を探さなくてはいけません。。。