レタントン通りを歩くそこの日本人!“粋”と言う言葉を知っているか!

ホーチミンに住んでいる日本人であれば、必ず知っているレタントン通り。 ベンタイン市場に方向に向かう左側には、私が暮らしているヘムがあり、日本料理屋、日本人相手のサービスアパートメントがギッシリ、所狭しと並んでいる。

 

リトル東京と呼ぶ人もいるくらいなので、料理店、マッサージ屋等、全ての店では日本語が通じるし、石を投げれば、日本人に当たる。肩がぶつかれば、“馬鹿野郎”で通じる。

道行く人の多くは日本人である。

 

ベトナム人のビーチサンダルに対して、確かに同胞は靴は履いている、シャツの仕立ても良いし、時々はスーツを着ている人もいる。

 

ただ、“粋”で無いのだ。

 

ベトナム人は粗末な服装をしていても、生きた目をしている。

 

日曜日は、毎朝、カフェでPCを開くのだが、店の2階席から見下ろす、日本人の足取りは重く、だらしがない。 たまの日曜日なので、どんな格好で外歩こうが、その人の勝手だ。 ただ、自分の家の庭では無いのだ。

 

ましては、ここは外国、ベトナム人が尊敬する日本人として、恥ずかしくない立ち居振る舞いを心がけて頂きたい。 襟元がビロビロに伸びたTシャツ、中途半端な長さの短パン、黒いソックスにサンダル。。。 わざとやっているとしか思えない、見事な格好です。

 

ある程度の歳になったら、自分の姿には責任を持たなくてはいけません。

 

若い頃はリーバイスにヘインズでも、清潔で格好良かった。

 

ただ、人生を折り返した男性は、ちょっとカフェに行く時でも、格好をつけて貰いたい。

 

自宅から徒歩3分、週に2回位行く、PUBがある。

何回かブログでも書かせて貰ったが、DUBLIN GATEと言う正統派のIRISH PUBだ。

シングルモルトウイスキーボトルが並んだ棚、バーテンダー、カウンター、ビールサーバー、店内のテレビでは、サッカー、ラグビー、F1などが流れており、とても心地よい空間。

 

写真事務所時代、師匠の高柳さんに、恵比寿だったか?British Clubと言うPUBに連れて行って貰った事があるが、“そこ”も似たような雰囲気の店だった。

 

PUBは紳士淑女の社交場である。

客は西洋人7割に東洋人3割程度だろうか。。 西洋人と言っても、ここはホーチミン。。英語以外に、フランス語、スペイン語、ロシア語などが聞こえてくる。 東洋人は韓国、日本、ベトナム人

お金を払って、お酒を飲んでいるので、どんな飲み方をしようが、勝手なのだが、日本人客の多くはみっともない、酒の飲み方をする。 ここは居酒屋では無いのだ。 大声で騒ぎたければ、日本人が経営する居酒屋にいけば良いのだ。

先日、私の隣に4人の日本人客が座っていた。

 

外国語であれば、幸い?人様の会話も右から左へ素通りしてしまうのだが、日本語は容赦なく、鼓膜を振動させる。 大声で盛り上がっているので、何か?と思ったら、オーダーしたチップスの量が少ないと盛んに仲間同士で愚痴を言っている。

誰が注文したんだよ~

えーっ!これで70000vnd(約350円)?

70000vndだせば、フレンチフライが食えたぞ~。

たかだか、350円でみっともない。。。

この国で70000vndは小さなお金ではないが、たとえ、そう思っても、そんなみみっちい事は口にしたら絶対に格好悪い。

どんな奴らだ。。。と思い、首を右に向けると、4人ともだらし無く、腹の出たオッサン衆で一人は首にタオルまで巻いていた。。。

PUBにはPUBのマナーがある。

ビールの一気飲みはしないし、まあ、どうぞ、どうぞ、などとビールの継ぎあいもしない。 泡の全くない、冷えすぎていないビールを舐める様に、チビチビ楽しみ、友達と語り合うのがPUBの楽しみ方だ。

 

と勝手な事を書いている、ヤクザな私だが、足元はビーチサンダル。。。ただ、シャツは襟付きの長袖、何時も珈琲に少し食べ物をオーダーするだけなので、団体さんの邪魔にならぬように、店の端の方に背筋を伸ばし座り、静かに1時間程度本を読みPUBの雰囲気を味わっている。

 

酒は好きなのだが、ビール一口で大丈夫?と言う位真っ赤になってしまう。

 

あからさまに酔っ払ったオッサンは粋とは程遠い。。。

 

土日は結構、混んでいるので、今晩あたり、顔を出してみようかな。。。