死して屍拾うものあり。そして若いカップルとラーメンを食べに行く。

土曜日の午後8時です。 もう、灯りを消してベットに横になっているのです。 お国柄、窓の外はやかましいのですが、ベトナム歴3年3カ月なのでもう慣れっこです。

iTunesで、スローなピアノトリオを選曲します。

 

『2部屋だけのアパートですが、住めば都です』

 

小腹が空いているのですが、外出するのが面倒です。 昼に山盛りの、蒸したアヒルとブンを食べたので、夕食はパスします。 ピアノの音を聞きながら、暗い天井を見上げていると、『スーッ』と天井が突き抜けていくような感覚になります。

 

最近、夜な夜なつい見てしまうYouTubeの動画をがあります。 古いテレビ番組のドキュメンタリーなのですが、ホームレスが登場します。 東北から出てきたその50歳の男性は、職安に通うも仕事がなく路上生活を続けています。

 

日本にいた頃は上野駅を利用していたのですが、夜になると地下通路にはズラーっとダンボールが並んでいました。 3年以上前の事ですが今でもそうなのだろうか? もし、日本に住み続けたら私も同じ様な事になっていたかもしれません。 ものの見事に無計画な50年間でした。

 

路上生活で何が虚しいかって。。。だれからも相手にされず最期を看取ってくれる人がいない事だと思います。

これは路上でなくても、今、住んでいるアパートだって同じ事が言えます。

 

SAMURAIWi-Fiの長谷川さんとは「この歳になれば、何があっても不思議ではない」と話しています。

 

12月の半ばに宮崎県からガーさんが帰国します。 結婚する予定です。 何の為に一緒になる?と聞かれますが、あまり難しい事は考えていません。 ただ、看取ってくれる人ができる事だけは確かです。 それもガーさんだけではありません。 ガーさんの2人の娘だっています。 順番によっては、ガーさんのご両親だっています。

 

大江戸捜査網「死して屍拾う者なし」と流れますが、その逆なのです。

これは、正直スーッと気持ちが楽になりました。

 

このブログを書いているのは月曜日なのですが、先程、八千草薫さんが亡くなったというニュースを見ました。 日本はスタイルも良く、美しい女性が増えましたが、八千草薫さんの様な品のある女性は多くありませんね。

 

お亡くなりになったのは、とても残念ですが、これも人間の性です。 こればかりは変えることが出来ません。

俗に言う「順番」というやつです。

 

54歳にもなると、自分のことより若い人たちの事を優先する事が多くなります。

 

昨日の日曜日は若いベトナム人カップルと一緒にラーメンを食べてきました。 二人共、年明けの1月、愛知県に行きます。 まあ、ラーメンの予行練習とでも言いましょうか。。。

 

二人共、素晴らしい若者です。 生まれて初めてのラーメン、餃子、ラーメンは美味しかっただろうか?

若い彼らにとって、日本での3年間は彼らの長い人生に於いて「きっかけ」に過ぎません。 大きな怪我や辛い思いをせず、たのしい日本生活を楽しんで貰いたいです。

 

最近、ブログを書いていて、どんどん線香臭くなるな〜と感じています。 歳をとったせいなのでしょうかね? 昔の様に19歳の彼女がどうしたとか、何が美味しいいとか。。。興味がないのです。

 

最近、このブログを見ている実習生もいる様ですが、今回の話は難しくて理解できないでしょう〜。