男はつらいよ in ホーチミン・・その2

ここホーチミンでは、火、木、土の3日間は夜も仕事をしています。なので、土曜日の夜のお仕事?(健全な仕事です)が終わると、ホッとするのと同時にガクッと疲れも出ます。

そんな時に最近ハマっている息抜きスポットがあります。

以前、ブログにも書きましたが、自宅から徒歩数分の所にある、IrishPubです。

ギネスビールか何かをチビチビ飲みながら、ゆっくり出来れば良いのですが、真っ赤になってしまうので、あまり、外でお酒を飲むのが好きではありません。 LongBlack(日本のアイスコーヒー)を飲みながら、iPadで本を読みます。 Pubなので、お客さんは盛り上がっているのですが、幸い、日本語は殆ど聞こえて来ないので、集中して読書を楽しむことが出来ます。

Pubのスタッフで仲の良い女の子がいます。 昼も仕事をして、Pubは午後4時から午前2時まで働いています。ベトナムの女性は本当に良く働きます。

今晩は、その彼女の元気が無い。

具合が悪いのか?と聞くと、どうやら、財布を無くしたらしい。 ひったくられたのでは無く、Pubで無くしてしまった様です。 お金以外にIDカード等が入っていた様で、涙ぐんでいます。

う~。困りました。

頭の中に寅さんの顔が浮かびました。

寅さんなら気の毒な彼女を放っていかないでしょう。 らくだ色の腹巻きから札入れを出し、人差し指と中指でお札を挟み、“お姉ちゃん、これで足りるかい?”

こっそり、財布の中を見てみました。 日本円でざっと、7~8000円。 日本の様に1万円くらいの高額紙幣があれば、切りが良いのですが、ベトナムの最高額紙幣は500000vnd(約2500円)です。

どうしようか?と思ったのですが、財布の中のお金を全て、あげました。

どうして?と聞かれたり、お礼を言われると、恥ずかしいので、会計を済ませ、店を出る間際にさっと渡します。

BARの女の子の中には、日本人客を手玉に取る様な人間がいるので、こんな事はしません。 “その女の子”もそうじゃないか?って。。そうだとしても良いじゃありませんか。真実はどうであれ、関係の無いことです。

Pubを出て角を曲がったあたりで、少しは残しておいた方が良かったか。。。と、寅さん同様、少し後悔したりします。

実際に、預金残高約10000円です。給料日までまだ、20日間もあるのに。。

まあ、何とかなるでしょう!

そのうち良いこともあるでしょう!