おこちゃまの国に未来は無い!オジサンはホーチミンで呆れている。。。

先日、ヤフーに以下のニュースが掲載されていました。

職人の働き方改革は…徒弟制はブラック? 「常に長時間拘束」「若手育てるため」 労働と修業の境目あいまい

 

はっ?

何を仰っているのでしょうか? 徒弟制度なんて、ブラックに決まっているではないですか。昔から。。 親方と弟子なんて、そんな関係ですよ。 親方が「黒!」と言ったら、「はい!雪は黒いです!」と言う世界です。

私は、写真事務所、大工、塗装工、空手倶楽部など、何度も徒弟制度の中で仕事をしてきたので、とても分かります。 親方、先生の言う事は絶対です。

 

“あれ?そこ間違ってるのでは?”と思っても口にせず、グッと飲み込みます。

親方がミスをしても、親方にバレないように直してあげます。 親方の前で直すと、親方に「ありがとう」って、お礼を言って貰わなくてはいけませんね。 親方がお礼を言わずに済むように、そ〜っと直す。 これが、徒弟関係の気遣いです。

 

昔の大工さんは豪快な人が多かったですね。 一日の仕事が終わると、職人を連れて飲みに出掛けます。

あの〜、ボク用事があるので帰って良いでしょうか?なんて、口が裂けても言えません。

 

何人で飲もうが、親方が全て支払ってくれます。 この人、給料分、全部飲んでしまうのでは?と思うほどです。

割り勘にしましょうよ。なんて、野暮な事を口にする職人もいません。 真夜中まで飲み続け、「親方!ご馳走さまでした!」で解散です。 飲んだ翌日は、何時もより早く現場に行くのは、下っ端の礼儀です。

 

どうですか?

 

今で言うところのブラックですね。 でも、こんな事は組織に入る前から分かっている事です。 付き合いが嫌だったり、親方にゲンコツで“ゴツン!”とヤラれるのが嫌だったら、入らなければ良いだけです。 サラリーマンをすれば良いだけです。

8時から17時まで現場で働き、仕事が終われば真っ直ぐ家に帰る職人さんもいますよ。 私の偏見もありますが、この手の職人さんは「本当の良い仕事」が出来ないのでは?と思います。

 

それでは、親方は一方的に威張ってばかりいるかと言うと、そんな事はありません。

弟子が結婚したりお祝いごとがあれば、ビックリするくらい祝儀をくれるし、お財布の中がピンチになり、「親方、あの〜。。」と相談すると、品のない財布の中から“札”を出してくれます。 幾ら渡したかなんて、数えないし、勿論何時までに返せよなんて言いません。 弟子は親方に従う替わりに、親方は全力で守ってくれます。 サラリーマンではこんな上司なかなかいませんね。

 

最近呼んだホリエモンの本にも書かれていました。 賃金が低い!ブラックだ!とプラカードを作り行進するなんて、愚の骨頂。 嫌だったら辞めれば良い。一斉に辞めれば経営側だって賃金を上げざるを得ない。

ホリエモンが推薦する本があったので、今、読んでいます。 箕輪康介氏「死ぬこと以外かすり傷」

この本にも書かれていますが、世は働き方改革。多くの企業では、徹夜をして働きたくでも強制的に休まされる。 クオリティにこだわりたくても、自分の能力をあげたくても、休めと言われて働けないのがつらい。

労働を強制され過労死で亡くなられた方はとても気の毒ですが、こんな働き方をしていたら、ベトナムにも追い越されてしまいます。

 

テレビをつければ、じゃりタレかジャニーズばかり。

 

日本に戻るつもりもなく、政治音痴の私にとっては総裁は阿部さん、石破さんのどちらでも構いません。 国民全員が従順で真面目と言う世界でも稀な日本です。誰が首相を務めた所で大きく変わらないと思います。 ※菅さんや鳩山さんは別の次元です。

 

一つ面白い事を思い出しました。

運の悪いことに、民主党政権時代に東日本大震災が起きてしまいました。

対応や復興の大きな遅れが問題になりましたが、民主党暴力団との関係が希薄だった事に一因があるそうです。 これは、阪神淡路大震災の時に自民党と組み、復興に関与した山口組の親分の息子さんから直接聞いた話しなので、間違いありません。

 

最近の日本は社会全体が過保護の様な気がします。

ニュースで流れる不慮の事故はとても悲しく、亡くなられた方はとても気の毒です。 ただ、物心ついた後は個人の責任です。

危険な場所に近づいたのは、“その人”の責任です。

 

ホーチミンでは、歩道に深さ2m以上ある様な大きな穴があったり、バイクで走っていても、モトクロスのウオッシュボードか?と思う様なギャップがあったりします。

穴に落ちたり、バイクで転倒する人もいると思いますが、苦情や文句を聞いてくれる人はいません。 すべて、自分の責任です。

 

何となく予想はしていると思うのですが、昭和40年生まれの我々に年金が支払われるなんて保証はどこにもありません。 介護保険だって、既に瀬戸際だと思います。 となると、自分の将来は自分で守らなくてはいけません。

 

ホーチミンに住んで、2年経ちますが、何故か、将来の不安など何処かに吹き飛んでしまいました。 周りの人々も日々の生活で精一杯なんですね。

他人事の様に日本を話していますが、なんと言っても生まれ育った国です。 既成概念や既存のルールを全てぶっ壊してくれる様なリーダーが現れて欲しいですね。