チャレンジ精神を失ってはイケないと思うが、“分”を乗り越えることが出来るのか?と思ってしまう。

落合陽一さん、堀江貴文さんが推薦文を書いている、箕輪康介さんの「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。 読んだ限り、飛ぶ鳥を落とす勢い!なのですが、日本ではメディアなどに露出しているのでしょうかね。

この1冊もジャンルとしては、「自己啓発」の部類に入るでしょうか?

日本に住んでいる時は、書店で良く立ち読みをしましたね。 自己啓発コーナーに並んでいる本をタイトルを見ているだけで、何となく成功した様な気になってしまいます。 今回読んだ「死ぬこと以外かすり傷」にしても、凄いな〜と言う気持ちにはなります。

 

この手の本の冒頭部分は良く似ています。 大抵、筆者が如何に落ちこぼれで、勉強もせずにダメ人間だったかについて書かれています。

 

箕輪康介さんも大学時代は1秒も勉強をせずに、キャンパスで酒をひたすら飲んでいたらしいです。 でも、その大学は早稲田大学なのですね。

 

高校卒業後に、そこそこの偏差値の大学に進学する人ってどれ位いるのだろうか? 私の場合は三流大学中退でしたが、そもそも、高校3年間の授業がチンプンカンプンで大学進学なんて、夢のまた夢?と言う人も少なくないと思います。 私の友達にも、手に職をつけ、建設や料理の世界で成功している人達がいます。 これは素晴らしい!ですね。

 

私を含めて、中途半端な生き方としてきた人達にとって、こう言った発奮本は、あまり意味が無いと思います。 どれだけ頑張った所で、分を超えることは出来ないのでは?と思うのです。

 

7月の後半に通信簿を貰った時には、「よ〜し、来学期は頑張るぞー!夏休みの友なんて、1週間で終わらせるぞ〜!」と鼻息も荒く家に帰るのですが、翌日にはケロッと忘れてしまいます。

そして、8月の最終週になると、磯野家の様に一家総出で宿題を片付ける事になります。。。

 

落ちこぼれは、このパターンが多いのではないでしょうかね? だから、自己啓発本は売れます。

 

昔、与沢翼さんの「秒速で1億円稼ぐ条件」と言う本が売れましたね。 恥ずかしながら、おバカな私も上野の本屋で立ち読みをして、興奮!〜購入!帰りの高崎線の中では、1億円稼いだらASTON MARTINにしようか、JAGUARにしようか?なんてニヤニヤしていました。 男はつらいよの「おいちゃん」ではありませんが、“ばかだね〜”ですね。

 

与沢翼さんも埼玉県の秩父出身なので、田舎もんです。 でも、早稲田大学を卒業しているのです。 昔はブーちゃんでしたが、最近はダイエットに成功して見事、イケメンになりモデルの奥様と幸せに暮らしています。

 

自己啓発本のコーナーにいる人は、現状に不満を持ち満足出来ずに、何とかしなくちゃな〜と思っている人達です。 みみっちくでも、向上心がある事は良いと思います。 たくさんの中から、気に入った1冊を見つけて購入します。

 

読み終えた時は、よ〜し!と言う、通信簿を貰った時の状態です。 でも、書かれている事は一つも実践しません。これは、夏休み初日と一緒です。 興奮した本の事なんて、すっかり忘れて、会社でため息をついています。

 

自己啓発本がどんどん売れるのは、殆どの人が「ただ活字を目で追っただけ」、何も実践しない人達ばかりだからですね。 読んだ人が、全員成功者になったら、本が売れなくなってしまいます。

 

スポーツクラブで、入会金を払って直ぐに退会してしまうのと同じです。 入会した人が全員、ジムに来たらパンクしてしまいます。 入会金だけ払って貰ったらどんどん、辞めて貰った方が儲かります。

 

ここからは、毎回同じことの繰り返しになってしまうのですが、私の場合、同じことを繰り返さない(繰り返せない)様に、50年間の全てを捨てて、ベトナムに来てしまいました。 50年間生きてきて、スーツケース1個に荷物が収まってしまうと言うのは、見事です。

 

宿題を手伝ってくれる、マスオさんも居ないし、自己啓発本も不要です。 ホリエモンが推薦していたので、今回の1冊は読みましたが。。。

 

本当に変わろう!と思ったら、引っ越すとか、転職するなんて、生易しい事ではダメだと思います。

 

大前研一さんも言っていますね。人間が変わる方法は3つしかない。

・1つ目は時間配分を変えること。

・2つ目は住む場所を変えること。

・3つ目は付き合う人を変えること。

私も全く同感です。 ベトナムに来た瞬間に全て変わりましたからね。

 

自己啓発本のコーナーで「どれにしようかな〜」とウロウロするより、1週間でも良いので、目的を持たずに海外に出てみると良いかもしれません。