おじさんは忙しいのです。ハイフォンに招待されたので行ってきました。

日本では転職を繰り返すこと15回?17回?途中までは覚えていたのですが、今ではどんな仕事をしてきたのか?思い出す事が出来ません。

 

ベトナムに来る直前なんて、アルバイト掛け持ちですからね。それも53歳でスーパーのレジですよ。

あのまま、日本で暮らしていたらどんな人生ってだったのでしょうか。 私に出来る事と言えば、ガードマンか?配送業と言った所でしょうか。

 

ただ、ここ2ヶ月位の間にガラッと状況が変わりました。 私のキャラクターがベトナムと言う国と相性が良いのか? 次々と良い条件のオファーが続きます。

 

その一つがハイフォンでの実習生送り出し機関からのお誘いです。 誘ってくれたのは、私が日本語を教えていた一人です。

 

日本語能力検定1級を持っている、彼女の授業はそれなりに苦労をしました。 発音やイントネーションなど外国人特有のものはありますが、日本の歴史などは私よりはるかに詳しいのです。

授業中のやりとりで、6月にスタートするベトナム人自習生送り出し機関の為に準備をしている事を知ります。 私とは同業であり競合と言う事になります。

 

2月からハノイの送り出し機関での勤務が決定している事を伝えましたが、「一度見学にきてください」との事です。

せっかく知り合ったのだし、ハイフォンで本場の「BANH DA CUA」を食べてみたかったのです。

 

片道2時間弱もかけて、わざわざ、ハイフォンから車で迎えに来てくれます。

 

ハノイの道は広い!

ホーチミンと違い、交通量の少ない真っ直ぐな高速道路をかっ飛びます。 急激に発展している、ハイフォンを聞いていましたが、まだまだ田舎なのです。 と言うよりホーチミンが突出し過ぎているのでしょうね。

 

到着後、機関の代表(若い女性です)と意見を交換して、建築中の校舎を案内して貰います。 「デッカイ!」 高級住宅街のど真ん中に巨大な校舎を建設中なのです。

 

屋上にはプールもあります。

一度に1000人の生徒を受け入れる事が出来ます。

 

開校までに日本人教師を3名確保しなくてはいけないのですが、現在の所「ゼロ」だそうです。 日本人として最高の役職と給与を保証してくれるとの事なのですが、 このおじさん既に売約済みなのです。。。

 

昼食は待望の「BANN DA CUA」です。

 

地元でも一番の人気店だそうです。 右側が社長さん、左側は私が日本語を教えていたxuanさんです。

 

やっぱり本場は一味違います。

 

PHOやHU TIEUはわかりやすい味が多いのですが、BANN DA CUAに関しては少々味に深みあります。 蟹の揚げ物も最高でした。

 

 

食後のお茶なのですが、HUEの伝統的なスタイルと言う店に行きました。

店内は緑がたくさんでこんな感じです。

 

漢方やドライフルーツが入っており、ほんのり甘い美味しいお茶です。

写真には写っていませんが、下にろうそくが仕込まれており、お茶が少なくなったらお湯を継ぎ足す事が出来ます。

 

その後、越日文化交流会に連れて行って貰いました。

ホーチミンで開催されるものとは規模が違いますが、これだって、日本を身近に感じてもらう為の大切なイベントです。

 

移動途中、ローカル市場も見学します。

 

じゃがいもを揚げた「おせんべい」を買いました。結構美味しい。。。

 

帰りもアパートの前まで送って貰ってしまいました。

 

改めて今回のハイフォン日帰りを振り帰ってみると、まず、ホーチミンの賑やかさはベトナムでは無いと言う事。 ホーチミンだけはバリバリの資本主義特区です。 地方に来て、この国の懐の深さを感じました。日本人としては羨ましい限りなのです。

 

そして、私は何をやってるんだ?ということ。

 

六本木でアルバイトの掛け持ちをやって食い繋いでいた私が、こんな高待遇を受けています。 あえて、お断りするつもりは無いのですが、待遇の対価として、桁外れの成果を示す必要があります。

う〜ん。。。 この歳にして最大の試練なのです。。。