ふと我に帰る。非日常的な日常。

「ふと我に返る」と言う言葉ありますね。 よく使うフレーズです。

「あ〜そういう事、俺も良くある」と言う方も多いと思います。

私もよ〜くあります。

 

例えば、朝、バイクに乗って学校に向かっています。

 

右手に広がる荒れ地を見て「我に返ります」

 

「あれっ?どうして、朝からこんな所でバイクに乗っているんだろう?」 それも日本ではありません。 ベトナムハノイです。

私の中で通勤と言えば高崎線です。 仕事に行きたくないな〜と思いながら、自宅から駅まで徒歩約10分の道のり、駅舎内の閉店してしまった書店を左手に見ながら、自動改札を通りホームに立つと、例によって「人身事故の為・・・」と言うアナウンス。 高崎線での事故が日本の人口減少の原因では無いか?と思うほどです。

 

昼食を学食で食べている時に「我に返ります」 眼の前のステンレス製のテーブルに並んでいるのはベトナム料理です。

 

周りは全員ベトナム人、飛び交う言葉はベトナム語です。 学校では多くのベトナム人が日本語を話す事が出来ます。 ただ、食事中彼らの会話は全てベトナム語で何を話しているのか?さっぱり分かりません。 気を使われるのが嫌なので、これで良いのです。 話し掛けられると逆に申し訳なく感じてしまいます。

 

 

読んで頂いている方には??かもしれませんが、本当に 「ここは何処?」 「私はだ〜れ?」の様な感覚に陥るのです。

 

50年以上住み慣れた日本の記憶、印象と言うのは圧倒的です。 2、3年住んだ所で頭の中で「日常」とは処理されません。

 

外国で暮らすという事は、日常が非日常の連続です。

 

今日は朝からアパート近くのスターバックスに来ています。 国は違えども、スタバはスタバです。

「へ〜っ」 「ここには私のほぼ日常があります」

イヤフォンで音楽を聞いてベトナム語を遮断すれば日本と一緒です。

世界規模でスタンダードを再現すると言うのは凄い事です。 久しぶりに食パンのサンドイッチを食べました。

 

珈琲も「日常」です。 例によって私にとっては濃すぎるけどね。。。

 

さて、アパートに戻り美味しい珈琲を飲みましょう。