THUAN AN KYOTOはとても素晴らしい送り出し機関なの(でした)

私が勤務している、THUAN AN KYOTOでは毎週月曜日に全実習生が参加して朝礼が行われます。 授業に遅刻したり、勉強態度が悪かったりすると、全員の前に立たされて「ごめんなさい」をする事になります。

 

「何もそこまで。。。」と言う他愛のない問題もあるのですが、全寮制で団体行動ですから厳しく管理をされています。

まず、ベトナム、日本両国の国歌斉唱です。 「君が代」の音階は侘び寂びがあるので外国人にとって、難しいでしょうね〜〜 でも、みなさん、結構上手に歌う事が出来ます。

 

各クラス持ち回りで日本の歌も歌います。 全生徒の前に立ち、担任の先生も一緒に歌うのです。

このクラスは時の流れに身をまかせです。 随分と難しい曲を選んだものですね。

 

確かテレサ・テンさんの歌ですが、「歌詞は日本語」ですからね、これは「日本の歌」になるのでしょう。 伴奏も無く、歌詞も見ずにフルコーラスを歌う事が出来ます。 前奏も無くいきなり「いっせ〜のせ」で歌い始めるのですが、よく、全員の音程が合うものだと感心してしまいます。

 

今日は曇り空で涼しい朝なのですが、朝礼も1時間続くと気分が悪くなる実習生が出てきます。 これは、日本もベトナムも一緒なのですね。

 

私がこの学校に入社したのは2月25日なのですが、約5ヶ月間で生徒たちとは随分と仲がよくなりました。

 

朝礼が始まる前に、「ねずみ、ねずみ」と私の所まで走ってきてくれた生徒がいました。 先生と生徒の垣根を取っ払い付き合うのが私流です。

54歳にもなると、恥ずかしい事など無くなってしまいます。 男子だけのクラスでは下ネタを紹介して、出来の悪いおっさん生徒とは、廊下で抱き合ってふざけます。

 

朝礼の最中、生徒から見えて先生方の死角で北野武さんの様に「わざとらしくコケてみようか?」と思ったのですが、流石に止めました。

 

改めて振り返っても素晴らしい送り出し機関でした。 「振り返ったり」「でした」と過去形になっているのは、ある事情があり退社する事になったのです。

 

実習生送り出しに関して、どうしても進めたい新プロジェクトがあるのですが、今の学校では少し時間が掛かってしまいそうなのです。 そのプロジェクトは現在進行系で進んでいるので、ストップする訳に行きません。

 

引き継ぎの必要がある数人には退社する事を話しましたが、その他の先生方や生徒に、話すべきか? 入社時もそうでしたが、この国では「そういった事」が重要視されていない気がします。

 

今週末、二泊三日で社員旅行があるらしいのですが、昨日(月曜日)に聞きました。 日本だったら、年間のスケジュールに組み込まれるでしょうし、日程だって数ヶ月前にははっきりするでしょう。 個人の予定だってあるしね。。。 バスの手配やホテルの予約も必要でしょうから、思いつきで計画をしている訳ではないと思います。

 

恐らくは、今の部署で唯一の日本人なので、情報を貰うのが遅れたのだと思うのですが、ベトナムでの3年間を振り返ると同じ様な事が何度もありました。 週末の結婚招待状を貰ったり、来週結婚するので、退社したい。。。なんてツワモノさえいました。

 

短い期間だと思いますが、久しぶりの海外プータローに戻ります。 この「立ち位置」が一番自分らしい様な気がするのですが、ガーさんと二人の娘の為に、日本人のお父さんは頑張らなくてはいけないのです!

 

あっ!やべ〜

 

ガーさんに仕事を辞めること話していなかった。。。