実習生送り出しの仕事に携わるという事は「実習生の人生」に関わるという事

アパート近くのレストランで、ベトナム人に若者に声を掛けられ、彼が日本に行く実習生だった事は先日、Blogに書きました。 そのイーさんから、昨日もメッセージがありました。

 

明日(今日)日本に行くとの事です。

 

シンガポール経由で研修の地、広島に行きます。(就職地は兵庫県) 確か広島ではベトナム人の彼女が働いているはずです。

イーさんなら日本でも可愛がって貰い、楽しく、実のある3年間になるでしょう。 そして、3年後の再開を約束しました。

 

3年の間、大きな地震も起きず、事故にも合わず元気な姿で戻って来て欲しいのです。 美人の彼女と結婚する時は、ガーさんと一緒に駆けつけます。

 

子供が生まれたら、日本製の粉ミルクをどっさりプレゼントしましょう。 イーさんの田舎にも行きたいですね。

 

そして、最終的には、私の葬式で線香をあげてくれると嬉しいのです。

 

ベトナム人の実習生からみれば、私は年を取った変な外国人です。 彼らの、日本語能力検定4・3級程度では大してコミュニケーションが取れないかもしれません。 ただ、半年間ほぼ毎日顔を合わせ、言葉を交わしていれば、「情が移ります」 実習生の多くは息子より年下ですから、親心に近い感情が生まれるのです。

 

逆にこの感情がなければ、送り出し機関の仕事は務まらないと思います。

 

こんな言葉は流行らないかもしれませんが、実習生への教育は「聖職」です。 この言葉は先日、先生方への授業で説明をしました。 「私の場合は性職」も持ちネタなので、話しました。

 

「この意識」を持って教育をする事が出来れば、素晴らしい送り出し機関になり、資質の高い実習生を育てる事が出来ます。 こうなると問題は、受け入れる側の日本、日本企業です。

 

今、キムチが美味しい、お隣の国とややこしい問題が発生していますが、煽り立てるようなニュースや、短絡的なコメントがあまりにも多いと思います。

 

両国には過去の歴史がありますから、わだかまりもあるでしょう。 ただ、人間、憎み合う気持ちからは何も生まれません。

 

人間の存在なんて、無限に広がる宇宙の中の塵に等しいです。 100年に満たない短い人生です。その時間を如何に有意義に使うか?を思えば、自ずと進むべき道や取るべき行動は真理に近づきます。

 

これから日本で働くベトナム人実習生は益々増えますが、どうか、受け入れる側の日本人は優しい気持ちで接して貰いたいのです。