実習生にマルチスキルの話をする。簡単な言葉を選び話したにせよ理解出来る彼らは尊敬に値します。

現在、送り出し機関でベトナム人に日本語を教えています。 テキストを使い日本語を教える以外に、少しでも彼らの為になれば。。。と色々な話しをする様にしています。 実際に見せたり、経験させる事は無理としても、一度でも聞いておけば、彼らは心構えが出来ます。

午前中は、既に「みんなの日本語」を50課まで終了した、ウチの学校で一番優秀な「64クラス」を担当しました。

 

今日は、同じクラスを2コマ続けての授業でした。 2コマ続けて、テキストに頼っていては芸がないのです。 さて、2コマ目はどうしましょうかね?

 

私が今までやってきて、実習生の将来に役に立つ事は。。。。。と。。。。

 

転職に転職を重ね、「天職」に出会った私なのですが、前者の「転職」は十数回、元妻をがっかりとさせた、私の悪い癖です。 ただ、全てが無駄になっているか?と言うと、そんなことも無く、今になって考えてみると「あ〜〜それなりに、役に立っている」のです。 これは思いっきり都合良く解釈すると、多能工と言えないこともありません。 現代風に横文字を使って、multi-skillなんて書いちゃいましょうか。

 

少々無理がある解釈ですが、まあ、お許しください。

 

先ず、教室の黒板にでっかい丸を書きます。 この丸が全ベトナム人です。 さて、このベトナム人の中でみなさんの様に日本語が話せる人が何人いるでしょうか? ちょっと乱暴ですが、5%としましょう。 大きな丸の中にちっちゃな丸を書きます。

これからは皆さんの様に、日本語が話せる人が増えます。

それでは、この5%の中に英語も話せる人がどれくらいいるでしょう?

 

この時点で「ベトナム語」+「日本語」+「英語」のMultilingualです。 この程度では「珍しいから給料たくさん払っちゃおうかな!」と言う奇特な経営者はあまりいません。

 

Multilingualに加え、PCのスキルを持っていたり、デザインが出来て自社のパンフレットを作れちゃったりする。 おまけに、自社のwebsiteなんかも作っちゃったりすると、これは結構珍しいのです。

 

更に、学校で教師の真似ごとなんてやっちゃったりする。 もう一つおまけに、文章も書けちゃったりする。

 

ここまで行くと、「そんな奴に会ってみたい」と言うレベルになる。

 

今日授業をしたクラスで一番若い女性は18歳です。 まだまだまだまだ、人生は長いです。 ただ、日本に行き仕事をして何となく過ごしてしまったら、あっという間に3年間が過ぎてしまいます。 そして、折角の日本生活を無駄にしてしまう人間は、その後、帰国しても同じでしょう。

 

私がWordPressに興味を持って勉強してBlogを立ち上げたのは50歳の時です。 実習生の両親よりはるかに年上です。 そして、現在の送り出し機関のサイトも作りました。

 

毎晩、孫さんの講演を見ているので、半分乗り移っているのですが、今日、実習生に話したのは「人生を無駄にしない」と言う事ですね。 これは、人生をとっくに折り返してしまっているから言えるのです。

でも、こんな内容を聞き取れてしまう実習生は素晴らしいですね。