怒りの先には何もないことを、若いベトナム人から教えて貰う。

今年の漢字ではありませんが、自分のキャラクターを一文字で表すとどうなるだろう? 自分に自信があり『知』『美』と言う言葉を選ぶ方もいるだろうし、今の世の中『貧』『老』と言う人も多いのでしょうね。

私の場合この頭がトレードマークですからね。。。 『艶』『光』と思いきや、『怒』なのですね。

ブログで何度も書いているので、ご存知の方も多いと思うのですが、『怒』以外に思いつかないのです。

のべつ幕無し誰に対しても怒っている訳ではありません。

それは、ヤバイ人です。

学校にいる時なんて、ニッコニコ授業をしていますよ。 面白可笑しく授業を行い、出来るだけ日本語を好きになって貰いたいのです。

 

ただ、仕事が終わり学校から出るとダメなのですね。 バイクに乗り、渋滞に巻き込まれ、余計なクラクションなんか鳴らされると、つり目になってきます。

そんな時、ヤンチャなお兄ちゃんに抜かれたりすると、抜き返さないと気が済みません。

ちなみにタイヤの空気圧が高い時のLEADは無敵です。

3年半のベトナム生活で何回、公道レースをしたか分かりませんが、1度しか負けたことがありません。

54歳にもなって全く自慢になりませんね。

 

日頃から、運転はユックリ。。。と言われているガーさんにバレたら、血の雨が降り、即日アヒル禁止令が発令されます。 こうやってバカな書き方をしていると、笑い話の様ですが、当の本人は至って真面目な悩みなのです。

 

時々、ガーさんにも私は気が短いけど大丈夫だろうかね?と尋ねています。 ホーチミンの師匠、SAMURAIWi-Fiの長谷川さんの様に、決して怒らず聖人の様な方もいるのですよ。

 

バイクのオラオラ運転に関しては、とっくにガーさんにもバレており、カッ飛びLEADから、50CCのスーパーカブに変えられてしまいそうです。 トコトコとユックリ走りましょうかね。

 

今日は日本人のお客様が学校見学に来たと言う想定で、各クラスのチェックをしました。 私が客役です。 数日前から体調も完全に戻り、仕事も全開です!

 

4連続で授業に出て大声で話しまくると、声が出て出なくなってきます。

風邪をひいて以来喉の奥に何かあるのです。 荒れているのか?ポリープのようなモノがあるのか?分かりませんが、確実に違和感があります。

それでも生徒と向き合えば毎回全力です。

 

仕事が終わる度に、ご褒美を貰うバカはいませんが、今日も頑張りました。。。という事で『アヒル』を食べに行きます。

アパートに戻り、ジーンズに履き替え、踊る心を抑えきれずに親父さんの店に急ぎます。

 

おっ?この時間にしてはお客さんが多いぞ!

 

一番奥のテーブルしか空いていません。 隣のテーブルには若い男性客が4人座っています。 わたしの隣の男性が私に気付き、更に隣の人の耳元で何かしら囁いています。 私は一人静かにアヒルさんを楽しみたいのです。 面倒くさいなーと思ってしまいます。

 

ただ、今日は何故だか?か『XIN CHAO』と声を掛けてしまいました。 『おい、XIN CHAOだってよー』←因みにベトナム語でしたが、こんな事を話していたのだと思う。

 

そうすると、『こんにちは』と返されました。 あらっ?予想外の回答です。

 

どうやら4人のうち何人かは日本語を話すようなのです。 カタコトではありませんね。 ある程度の会話ができるレベルだったと思います。 一人が、ベトナムで何をしているのか?』聞いてきました。

ベトナム人に日本人を教えている事を伝えると、『おーっ』と歓声が上がりました。 『先生』という単語に即反応してきたので、実習生として日本で働いていたのかもしれませんね。

 

彼らのテーブルには鍋料理用のコンロが置かれています。 鍋が出てくる前に、『真っ赤』な料理をかき混ぜています。 これは、以前、勧められた事があるのですが、『アヒルの血』を使った料理なのです。

 

とても、鮮やかな色です。 (M:100,Y:100,K:10)位の色合いです。

 

前回、友人のTIENさんと来た時にも勧められたのですが、『止めたほうが良い』と言われた料理です。 数日後には、ガーさんの故郷に行く予定なので、冒険は止めておきましょうね。

 

一緒に飲もう!とも言われたのですが、オジサンはベトナムのお酒が最近苦手なのです。 ショットグラス1杯で完全に酔ってしまいます。

 

本来であれば、『どうして日本語を知っている?』『仕事は何?』などの質問をして、交流を深めても良いのですが、そこまで深入り出来ないのが、ワタシ流です。

 

最後に、写真を撮らせて貰いました。

彼らに対して、声かけることなく、ジロっと睨んでいたら話すことはなかったでしょう。

 

怒りの先には何も無いのです。

 

若い彼らに教わってしまいました。

ワタシはワンパターンなので、アヒル半匹とお粥(100,000VND 約500円)です。

 

若い彼らは『真っ赤な料理』と鍋と『どんぶり一杯』のお酒です。 ※なぜ、お酒が『どんぶり』なのかは?機会があれば写真付きで紹介しますね。

 

4人でも大した金額ではないでしょう。 本来であれば、3,000円位彼らに渡して、『オイラがご馳走するよ!』と言い残し、サッと店を後にする所なのですが、生憎、ポケットには200,000VND 約1,000円しか入っていません。

もう一度、会うことがあれば、ご馳走しましょうね。