私の中の常識は他の人にとっての非常識なのかも知れません。

笑顔のホーチミンでは、私自身の事や身の回りで起こった事を、何一つ隠さずに書いています。 躊躇する事なく、すべてをさらけ出しています。

顔写真や本名も公開しているので、ホーチミンでは何回か『タマさんですか?』と声を掛けられた事すらあります。

 

ここ最近はガーさんのネタが多いです。 ご主人に先立たれたり、2人の子供がいたり借金がある事も書いています。

ブログをご覧になって頂いている方の中には、この情況や結婚について、理解出来ない人がいる様です。

 

私が理解できないコメントを頂く事があります。

 

一瞬??と思うのですが、一歩下がってもう一度コメントを読み直すと、成る程と理解出来ます。 この『一歩下がって』と言うのは、日本に住んでいる時の基準で物事を考えると言う事です。 では、この『日本に住んでいる時の基準』て何か?

 

それは、多くの皆さんもそうだと思うのですが、心の中に『モヤモヤを抱えた状態』です。 笑顔のホーチミンをご覧に頂いている方の多くは男性です。 それもどちらかと言うと中年よりです。

このモヤモヤ度は人により違いますが、恐らくは、多くの方々の心の中に『モヤモヤ』があると思います。 もしかして、オラはそんなもんねーだ!と言う「風大左衛門」の様な方いたらごめんなさいね。

 

少なくとも私は日本にいた頃、モヤモヤの塊でした。

 

ホーチミンでIT会社を辞め、個人的な事までblogに書き始めた辺りで、このモヤモヤが消え去ります。 これは、恐らくは頭の中で考えているだけでなく、活字にする事によって自分自身を客観的に見つめ直す事が出来たのではないでしょうか。

 

常にフィルターを通して見ていた世の中にはが、始めて裸眼で見えるようになります。

 

この、フィルターが曲者なのです。 真っ白な物が白く見えない。 逆に濁った色を美しいと勘違いしてしまう。

 

対人関係でもそうです。 悪意を持って近づいてきた人を信じてしまう。

 

フィルターが消え去ると、物事の本質が見えてきます。 特別、ムズカシイ選択など必要なく、流れに身を任せるだけです。

フィルターが無いと、日本人にとっては全くのアゥエー、ガーさんの田舎に来てもスーッと溶け込み、毎日を楽しむことが出来ます。

ゴザの上に座り、家族で食べる質素な料理が美味しく感じられます。 毎食メニューは決まっており、豚肉、魚の練り物、川魚のスープなどです。 家族の会話に加わる事は出来ませんが、その場に溶け込み一緒に楽しく食事をするのです。

 

映画配給会社の回し者ではありませんが、生きる為に必要な事はフォレスト・ガンプで描かれています。

 

人間が生きる為にそんなに多くのお金は必要ありません。 月に行ったり、ブガッティを買いたい人は別です。

 

ガーさんの実家では、お父さんが冷蔵庫の修理をしていました。 電気修理の経験があるのか、配線をいじっていました。

一旦は使えるようになった様なのですが、今朝、起きてみると、冷蔵庫の中身が全て外に出してあります。 どうやら、15年選手らしいので、もうご苦労様と言ってあげた方が良いのかも知れません。

 

新年を迎えるお祝いとして、買ってあげれば。。。とガーさんに伝えました。

お父さん、お母さんは引退しているし、お兄さんの軍人としての給料だってそんなに多くは無いと思います。 さて、どの冷蔵庫にしましょうかね?

 

すこしお金を余計に持っている人が、少しお金の足りない人の手助けをする。 これが世の中の正しい仕組みだと思います。

 

フォレスト・ガンプですが、頭が少し足りないバッバはベトナムでフォレストにエビの採り方を教えます。 フォレストはダン中尉にババ・ガンプ・シュリンプ社の全てを任せます。 ダン中尉は、アップルの株を買い、フォレストに送ります。

 

少々話が逸れますが、ダン中尉を演じた、ゲイリー・シールズは、自ら財団を作り戦争で親をなくした子どもたちに対して、慈善事業を行っています。 なんて、素敵な方なのでしょうか。

 

私も真似事をしたいのですが、これには財力が必要です。 今の私に出来ることは実習生に関する事です。 日本で3年間働く彼らの人生に対して出来るだけバックアップをする。

 

フォレストはそのお金をバッバのお母さんにプレゼントします。 何処かで誰かが独り占めしたらこの流れは成立しません。

 

心のモヤモヤがある無いと言うのは、とても素晴らしい事です。 心配事が何も無いのです。

 

仮に日本に暮らし続けていたら、一番は老後の心配。 なんたって50歳過ぎて貯金がありませんでしたからね。

住まいにしたって六本木の賃貸アパートです。 既に離婚をしていたから、このまま歳を取ったって、誰も面倒を見てくれませんね。

 

 

話を元に戻しましょう。 どうして、ガーさんと結婚をして、ガーさん一家の面倒を見るか?

たまたま、出会ったからです。

これ以外に理由はありません。 そして、フィルター無くして世の中が見られるようになった私のこの選択は正解なのです。

 

Blogだけで全てを伝える事は出来ませんが、ガーさんはとても頭が良く、強く誠実な女性です。 今回、実家に来て分かったのですが、お父さんとお母さんも聡明な方で素晴らしい方たちです。

 

笑って日々を過ごせる以上の幸せはありません。

 

極論ですが、死ぬ間際で「あ〜幸せだったな〜」と思えるか?です。

 

私の大好きな映画、Godfatherでドン・コルレオーネは庭で孫と遊びながら亡くなります。 これは私の理想ですね。

 

夜、9時過ぎ、新しい冷蔵庫が届きました。

ベッドでガーさんに教えて貰ったのですが、お母さんは本当に新品の冷蔵庫が嬉しかった様です。

 

・・・・番外編・・・・ 冷蔵庫を一緒に見に行ったお兄さんですが、テレビコーナーに釘付けです。

ガーさんから教えて貰いました。 数日前、お酒に酔ってテレビを壊してしまったらしいのです。

ちなみに、私がクワンビンに到着した晩は、酔っ払って扇風機を壊していました。 ここまでは、面倒を見きれないのです。 Vietnam版の積木くずしなのです!

チャンチャン。