やっと完成!バインチュン!日本人初の名誉ある煮方に任命されたのでした。

ベトナムのお正月には欠かせないバインチュンって作るのに時間が掛かるものですね。 最後の工程で大きな鍋に入れて煮るのですが、10時間ですよ。

ガーさんの家にはガスコンロがあるので、それを使えば簡単だと思う思うのですが、外で薪を使い火の番をしながら煮るのです。

昨晩の午前0時に出来上がる予定が、今朝の朝早くからティーちゃんが薪をくべていました。

あって無い様な予定ベトナムの得意技です。

 

残すところ完成まで、数時間と言うところで、私がやらせてもらえる事になりました。 本当は最初からやりたかったのです。

基本的にオトコは焚き火が好きですね。

 

目の前でパチパチと音を立てて燃える薪は何時間でも見ていることが出来ます。 日本の家には薪ストーブがありました。

元妻も私もこの辺りの趣味は一緒でした。

アメリカからの輸入住宅地ですから、薪ストーブだって小洒落ていますよ。

薪ストーブと言うとパッと『暖炉』を思い浮かべる人もいるいると思いますが、鋳物の大きな箱で出来た密閉式です。

真冬になると、日曜日の朝、ストーブに火を入れるのが私の仕事でした。

最初は着火剤などなど使用していましたが、段々と火を起こすのが上手になります。 薪の置き方と空気の流れをコントロールするのがコツです、

重く硬い樫の木を目一杯入れると数時間安定して燃え続けます。

このストーブだけで家1軒温めることが出来ます。

 

2つの鍋で煮ています。 当たり前ですが、薪は買っている訳ではなく、お父さんが何処からか持ってきてくれます。

 

1時間ほど煮たころ、お母さんからそろそろ良いでしょう。。。と悲しいお言葉。 出来ればもうで数時間焚き火をたのしみたかったです。

 

煮上がったバインチユンは水で洗います。

 

中に入っている豚肉から出る脂で、表面はヌルヌルのテカテカです。

昨日、成形の時に職人さんらしき男性が来てくれましたが、少しずつもち米を入れすぎたかな? 型にギューギューと押し込んでいました。

もち米は膨らみますからね。

 

ミシュランタイヤのキャラクターの様です。 この後は、常温で放置。そしてお正月には食べるのです。 葉っぱを破りもち米がはみ出している、暴れん坊までいます。

紐の結び方が弱かったのか?解けてしまいました。

こんな時に、団鬼六氏でもいれば、見事な亀甲縛りをしてくれると思うのですが。。。

 

さてこれで楽しい焚き火も終わりと思いきや、引き続きヤカンのお湯を沸かす係に任命されました!

ガーさんの実家でもバインチュンを自前です作るのは久しぶりだそうです。 ガーさん無くして、こう言った家事は成り立たないのでしょうね。 果たして、来年もクワンビンに来て、バインチユンを作る事になるのでしょうか。。。

 

その後、ガーさん一家が以前住んでいた家に行き、後片付けです。 今の日本では考えられませんが、要らないものは燃やす!燃やす!

本日は火の当番の1日なのでした。