人生プラマイゼロだとしたらそろそろ幸せになる頃なのです。
あいも変わらずせっせと映画を見ています。
そして、昨日からは「黒部の太陽」です。
渡哲也さんが亡くなり→石原プロモーション→石原裕次郎→「黒部の太陽」と辿り着きました。
日本映画でこれ以上の豪華キャストは未来永劫はありません。
優劣つける事が出来ないのか?出演者紹介も五十音順です。
CGなんて言葉すらなかった時代ですから、オールロケです。 愛知県のトンネルで撮影されたそうです。
映画の中でウイスキーを飲むシーンが度々登場します。 「ダルマ」と「角瓶」です。
三船さんも裕次郎さんも「ストレート」で飲んでいます。
毎晩、ハノイビールは飲んでいますが、たまにはウイスキーを飲みたいですね。
「山崎」なんて贅沢な事は言いません。 トリスだってレッドだって良いのです。
明日の晩、ガーさんが久しぶりに帰郷します。 亡くなったご主人の5周忌だそうです。
以前、ガーさんの田舎を一緒にバイクで走っていた時の事です。
「この交差点で主人が亡くなった」
との事です。
突然言われたので一瞬、身体が強ばりました。 親戚や祖父母の死は経験がありますが、伴侶の死となると、その悲しみは桁違いです。
お父さんが亡くなった後、娘たちは暫く口を聞かなかったそうです。
辛い思い出でしょうから、あまり尋ねたことはありませんが、結局、多額の借金を返す為にガーさんは一人日本に働きに行くことになります。
その後、私Skypeの授業で知り合います。
喧嘩しつつも、笑って過ごしている日々を思うと、私の十八番!「良い出会い」だったのではないか?と思います。
最近、はまっているガーさんの手料理があります。 豚骨で出汁をとったの野菜スープです。 豚肉以外に、じゃがいも、人参、里芋が具のシンプルなスープです。
ガーさんが小学生の頃、お母さんが肝硬変になり入退院を繰り返し、電気工事でお父さんが稼いだお金はすべて治療費に消えたそうです。
本当に貧しかったらしく、毎日、さつまいもと小魚ばかり食べていました。
先程のシンプルなスープですが、お正月にだけお母さんが作ってくれたそうです。
よく、「人生プラスマイナスゼロ」なんて言いますね。 ベトナムに来てから、つくづく「その通りだな〜」と思います。
そう考えると、ガーさんはそろそろ幸せになる頃かもしれないのです。