前を向いて生きる!!

先週の金曜日、ATMからピロピロと出てきた明細を見ると、なんと、残高120,000vnd←この数字を見ると、たくさんありそうですが、日本円に換算すると、なんと“600円!!”

52歳の日本人のおっさんの全財産としては、かなりインパクトがあります。

ホーチミンに来る前は六本木に住んでいました。

それも、7丁目なので、六本木のど真ん中。

 

明治屋の裏でした。

 

昼夜、掛け持ちで働いていたので、朝6時40分に部屋を出ると、戻ってくるのは既に日付が変わった12時か1時です。

貧乏性なので、朝も昼も働いていないと気が休まらないのです。

 

六本木住まいで残金600円になってしまったらどうでしょうか。。。

とりあえず、ご飯は“富士そば”“幸楽苑”“サイゼリヤ”“コンビニ”辺りで1食は食べられます。

2食は難しいかな。。

それよりも、将来を考えると、不安で不安でたまらないと思います。

老後の心配。

病気になったらどうしよう。

仕事はいつまで続けられるだろうか?

 

仮にお金があったとしても、

ミサイル飛んでくる?

そろそろ、地震が起きても不思議でない?

 

先が見えないから、朝起きて、夜寝付くまでずーっと、何となく不安な気持ちで暮らしている人は多いんじゃないのかな?と思います。

 

私がそうだった様に。。

 

でも、1年前にホーチミンに来てから180度考えが変わりました。

 

路肩でフルーツや、インチキスニーカーを売っている、おじさん

屋台でBanh Miやフォー売っている、おばさん

皆、その日を生きるのに、一生懸命です。

貯金なんか無くても、その日のご飯が食べられれば十分です。

 

若い人が多いと言うのも、大きな理由ですが、日本の様に下を向いて歩いている人はいません。もっとも、そんな事をしていたらバイクにクラクションを鳴らされ、乱暴な運転のバスに轢かれてしまいますが。

 

そのうち、ブログでも紹介しますが、とても若い彼女がいます。

 

付き合い始めて半年になりますが、今のところ、とても仲がよく、もしこのまま結婚する様な事になると、友人から“お前は加藤茶か!”と突っ込まれそうです。

 

先日、フッと気が付きました。

 

あー。このままこの子と結婚すれば、確実に看取ってもらえるなーって。

仮に子供でも出来ていたら、愛する人2人見守られながらあの世に行けるんです。

 

この瞬間、心が楽になりました。

 

せめて、身体が動く限り働いて、家と財産を少し残してあげて、私がこの世から居なくなる時でも、彼女はまだ若いので再婚して幸せになってくれれば嬉しいです。

 

ベトナムってこんな気持にさせてくれる不思議な国です。

 

お金と時間に少し余裕があり、疲れてしまった日本人には、是非、一度来てもらいたいですね。