No music No life in SAIGON

中学生の頃から、私の人生で音楽は絶対に欠かせない。

 

過去、ブログに書いた記憶もあるのだが、中学1年生の時に同じバレー部の菊ちゃん(菊ちゃんはバレー部なのに何故か太っていた)にBeatlesの赤盤を貸して貰ったのが全ての始まりだ。

 

レコードに針を落とし(今の人は分からないんだろうな〜)1曲目のLove Me Doのハーモニカがなった途端にガーンと頭を叩かれる。。。のは、一般的な表現だが、残念ながら私の場合はそこまででもなく、頭を軽く小突かれた程度。 それでも、コブシの効いたハーモニカは衝撃的だった。

ところで、CDと違って、レコード盤ってやつは、デカイ。

 

小さい頃にジャズマニアのおじさん(アンちゃんって呼んでた)に半ば無理やり秋葉原石丸電気に連れて行かれた。

アンちゃんがレコード売り場のジャズコーナーで並んだレコードを物凄い速さで、パタパタと指で弾きお気に入りを探す姿を鮮明に覚えている。

 

自分の小遣いでレコードを買えるようになると、錦糸町からわざわざ、総武線に乗ってアンちゃんの真似をして石丸電気のレコード売り場に通った。

そして、あても無く、レコードをパタパタとやって、俺って大人ーと思っていた。

 

 

そうそう。。菊ちゃんに赤盤を返すと、次にKISSのALIVE2を貸してくれた。

Beatlesからいきなり飛躍してしまうが、中学生の私には、Gene Simmonsのお決まりの雄叫びに興奮してDetroit Rock Cityの前奏に痺れた。。

 

中学入学と同時に当時住んでいた平屋の家を増築して、両親が僕の為に2階を作ってくれた。

その、さほど広く無い自分の部屋を真っ暗にして、どデカイ音でKISSのライブ盤を聴いた。

 

興奮して跳ねると、針が飛んじゃうんだよね。

 

その後、高校入学祝いにKISSのAce Freyleyモデルを買ってもらい、バンドを組んだ。勿論、Gibsonの筈はなく、グレコ。レッドサンバーストにハンバッキングのピックアップが3つも付いているモデル。

 

大学に進むと、バンド仲間とも離れ離れになり、結婚した後は、2本のギターもクローゼットに入りっぱなし。。。 ただ、音楽はひと時たりも、欠かした事がない。

ジャンルは、クラシックから、フォーク、Sex PistolsもJAZZも大好き。

ただ、好きな曲はリピートで一日中かけておくタイプ。 新譜に耳を傾けるのが苦手かも知れない。

 

私の写真時代の師匠も一緒だった。

東京から静岡のアトリエに車で行く時に1本のカセットテープを流しっぱなし。おまけにそのカセットには1曲だけ何回も録音されている。

 

ただ、時々、偶然出会った曲やアーチストが素晴らしかったりすると、あー出会うのに時間が掛かっちゃったなーと思う。

 

ホーチミンに来る前に六本木に住んでいたのだが、六本木ヒルズのTOHOシネマまで徒歩10分。

 

終電を気にする必要が無いので、良く最終回の映画を観に行った。上映開始時間が確か午前0時くらいなので、ヒルズの敷地内も清掃や催事のセッティングをする業者さんがチラホラいる程度で、ガラガラ。。。

映画館も貸切状態。

最後に見た映画は、マット・デイモン主演のオデッセイ、原題はTHE MARTIAN

六本木のくせにガラガラな映画館。真夜中の4D映画。火星に一人残された主人公。上映時間まで待ちきれずに自宅で酒でも飲んだのだろうか?異次元に迷い込んだような、不思議な浮遊感の中で映画を観た記憶が今でも鮮明だ。

 

火星での圧倒的な孤独とは真逆のドナサマーのホットスタッフなどが効果的に使われており、とても面白い映画だった。

 

その中でも、ひときわ印象的だったのは、DAVID BOWIESTARMAN

 

その歌を聞いたのは、この時が初めて。何となくあー。。良い曲だなーと感じた程度。。

誰が歌たっているのか?何という曲かも知らなかった。

 

DAVID BOWIEは知っていたが、Let’s DanceやUnder Pressureなどの後期のポップな曲ばかり。 どちらかと言うとメイクに派手な衣装のグラムロック時代の印象が強く、興味が無かった。

 

その後、2016年1月10日、世界中が驚いた突然の死。

 

世界中の超メジャーアーチストが次々と、トリビュートで曲を演奏したり、最も影響を受けたアーチスト。。と発表。。。

 

作品を知らなかった私も報道の中でいくつかの曲に触れる事に。。 そこで初めて、映画の中で流れていたあの曲が、STARMANであることを知る。

歌が特別上手い訳でもなく、曲もシンプル。だが何とも表現できない物悲しい曲、ギターもサビに入る前のストロークや思いっきりシンプルなソロもとても魅力的。

こういう曲が本当の名曲なのかなーと思う。

 

実は今も、行きつけのIRISH PUB で一人、珈琲にチリコンカンを食べながらこのブログを書いている。イヤフォンから延々とリピートで流れているのは、勿論、DAVID BOWIE STARMAN

 

誰にも邪魔されず、好きな曲を聴きながら好き勝手な事を書くこの時間は、私にとって至福の幸せ。 死んでしまうまでにどれくらい、こう言った名曲出会う事が出来るのだろうか?

さて、ブログも書き終わったので、支払いのため財布を開けて残酷な現実に引き戻される。

目下のところ、1番の不安は給料が出て、たった10日で大方使ってしまったと言うこと。 自分の部屋でブログ書いても面白く無いんだよなー