マナー、品格、品位、モラル等について思うこと in ホーチミン

行きつけのスーパーでレジに並んでいると、横からすーっとオバサンが入ってきて、持ってきた商品をバラバラ〜っとレジ台に置きました。

Hey Hey。。。

「割り込んではダメ」なんてベトナム語が話せるわけありません。 オバサン一人くらい、い〜じゃないと言われてしまうかもしれませんが、「ダメ」です。

男も50歳すぎると僻みっぽくなるんです。 でも、これはベトナムで日常茶飯事です。

一列に並んで大人しく順番を待つと言う感覚がないのです。 このオバサンは「並ぶ」と言うモラルがないので、彼女は子供にモラルを教育する事が出来ません。

 

空港の様に、ロープの誘導が無い所では、ことごとく団子状態になります。 私は誰の次?か分かりません。 なので、割り込まれても文句を言う人を見たことがありません。

 

たかだか、順番ごときに、細っけ〜な。と思うかもしれませんが、ごちゃごちゃ〜っしているのは、ベトナムの国全体ですからね。

ホーチミンハノイと言った大都市のバイク、車が譲り合うマナーを持ったら、交通渋滞も多少改善するしその経済効果はトンデモナイ規模になると思います。

 

今朝、毎度おなじみの“HU TIEU”を食べてきましたが、ローカルレストランの床には、ティッシュ、骨、楊枝などが散乱しています。

 

これは、マナーで無く、「文化の一つ」をしましょうか。 ・・・にしても、各テーブルの横には、ゴミ箱があるのです。 床に「ぺっ」と骨を吐き出すのでなく、ゴミ箱にすてれば、掃除の手間が省けます。 ※日本人だったら、ティッシュに包んで捨てますね。

 

「クチャクチャ食べるのはどうなのでしょうか?

これは「文化」かな?

 

でも、昭和40年生まれの私は、両親に「食べているときは話しをしない」とか「音を立てて食べない」や箸や茶碗の持ち方まで、細かく注意をされましたね。

日本に住んでいた時に、「クチャクチャ」食べている人をみると「うるせ〜な〜」と思っていましたが、ベトナムに来て気にならなくなりました。(と言うか慣れました)

これってベトナムの文化でしょうか? 音を立てて食べると美味しくなるなら、話しはわかります。

 

日本人が蕎麦やラーメンを啜るのは、文化です。

 

大学生の時にベビーシッターのバイトをしていた事があります。 「ZACH」です。

 

カナダ人の母子家庭でしたが、彼女達と私の3人で食事に行ったことがあります。 皆でラーメンを食べたのですが、お母さんは、一切音をたてること無く、唇を器用に使い麺を口に運んでいます。

 

私はカタコトの英語で「ラーメンを食べる時は、音を立てて食べてい〜んだよ」と教えてあげましたが、彼女は最後まで静かに食べていました。

 

麺を啜る時には、スープも大量に吸い上げています。 静かに食べると、スープを口まで運ぶことができません。 強烈に啜る人が食べると、食べ終わった後スープは「きちんと」減っています。

 

私は大好きな伊丹十三監督の「たんぽぽ」のシーンです。

 

 

ベトナムはこう言った国なので、マナーなんて気にしなければ良いじゃないか!と思いがちですが、それは違いますね。 マナーやモラルの意識が薄い国なので、逆に、気を遣っています。

 

行き先が近場でもキチンとした格好で出掛けます。 T-シャツで外出する事はありません。 Hanesにジーンズが似合うのは、10代の頃ですね。

53歳にもなると、Tシャツ姿は貧素です。必ず襟のあるシャツで外出します。 ※足元はビーチサンダルです。(身につけている物の中で、1ヶ所だけラフにするのは、私のこだわり)

 

食べ終わった食器は、キチンと重ねます。

テーブルの上が汚れたら、ティッシュで拭きます。 こんな事をするベトナム人はあまりいません。 なので、行きつけのレストランの人たちは、日本人はこう言う民族なのだ。。と思っていると思います。

 

キチンとしているのは、TOYOTANISSAN、HONDAだけではありません。 外国に住む日本人一人ひとりが世話になっている国に敬意を払い、日本クオリティの生活を送る。

 

今こそ、武士道です。

これは今後、ドンドン厳しい状況に追い込まれる日本が生き残る唯一の道だと思います。