頑張れ「イーさん!」まだ、会って5分しか経っていないんだけどね。
タイトルの「イーさん」ですが、トム・クルーズの事ではありませんよ。 ハノイのローカルレストランで出会ったベトナム人実習生です。
一人で食べに行っても、行きつけの店であれば、何となく注文が通じる私のインチキベトナム語です。 もしくは、メニューを指差して「これください」です。 ただ、初めての店だと時々苦労します。
アパート近くのレストランに初めて入った時の事です。 その時はPHO BOが食べたかったのです。
「フォーボー」
「ファーボー」
「フォアボー」
何時ものように、少しづつ発音を変えて注文をします。 「数撃ちゃ当たる」でそのうち、店主が「あ〜〜〜PHO BOね」と気づいてくれるのです。
所が幾ら話しても???状態が続きます。
その時です。後ろから「ニホンのかたですか?」と声を掛けられました。 さっぱりした顔のベトナム人青年でした。
彼のお陰で無事PHO BOを注文する事が出来たのでした。 「ありがとう!」とお礼をしたのですが、彼は私の向かいにちょこんと座りました。
「おっ!?そうきたか」
目の前に座られると、食べた気がしないタチなのですが、助けて貰ったしなんとも憎めない顔立ちです。
「ボク、ライゲツ ニホン 二 イキマス」 「お〜実習生ですか!」
話しを聞くと、惣菜加工で兵庫県に行くそうです。 入国後の1ヶ月研修は広島県です。
例によって、兵庫県はどんな所か?を質問されます。 そうだよね〜。。。 大抵の実習生は海外初体験です。 それも遊びで無く仕事です。
3年間仕事をする場所に対してとても心配なのです。 私が担当している学校でも、出来るだけわかりやすく、働きに行く場所(県)の事を教えてあげる様にしています。
みんなの日本語35課を勉強しているそうです。 ゆっくり話してあげれば十分に会話が成り立ちます。
「何も不安は要りませんよ。自信を持って話しましょう!」 「日本人の友達をたくさん作ろう!」 と話しました。
それに彼女が広島にいるそうです(実習生) 写真も見せて貰いましたが、「お〜美しい〜〜」
一期一会です。 帰国してから会う機会でもあれば嬉しいのですが、これが最後かもしれません。
安い食事ですが、ご馳走しました。
そうだ!確か財布の中に日本円が少しあったような。。。 1,000円札が2枚だけ入っていました。
ここはハノイの寅さんに登場して貰いましょう。 広島で彼女とお好み焼きでも食べてね。 ※2,000円ではちょっと足りないか。。。
フェイスブックで友達になり、握手をしてイーさんと別れたのでした。。。
3年後に会えたら嬉しいのです。 その時はイーさんの彼女、ガーさんも一緒にご飯でも食べに行きたいですね。