「昭和枯れすすき」は貧しさに負けましたが、私は「ハノイの寒さ」に負けたのでした。

ヒットしてから数十年経っても、不思議と頭に残っている昭和歌謡曲があります。 昔の曲はシンプルながら、サビには抜群の魅力がありました。

貧しさに負けた〜〜 いえ 世間に負けた〜〜♬

言わずと知れた、「昭和枯れすすき」です。

「さくらと一郎」が歌った、昭和歌謡の名曲です。

「サビ級のフレーズ」ですが、曲の出だしですからね。 惜しげもなく、一番美味しい所をいきなり歌っちゃいました!と言った感じです。

 

ヤンキー・スタジアムでアナウンスに例えるなら トップバッター「レフト松井」 “え〜っ!?松井が一番?”ぐらいのインパクトがあります。

 

調べてみたら昭和49年のヒットなので、私は9歳です。 小学校低学年の私はどんな気持ちで街中に流れるこの曲を聞いていたのでしょうかね。

この曲以外にも、ぴんから兄弟の「なみだの操」、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」なんて曲もありました。

 

ちなみに、今回のブログは、昭和歌謡曲とは全く関係がありません。

「貧しさに負けた」ので無くハノイの寒さ」に負けたのです。

 

笑ってしまうほど暑い夏が過ぎ、短い秋がありました。 少し肌寒くなったな〜と、ダウンで完全防備のベトナム人を笑っているうちは良かったのですが、ここ最近は寒い!

 

朝の出勤時は良いのです。 バイクでの通勤時間は10分少々だし、気合も入ってるから「よ〜し!気持ちが引き締まる〜!」なんて、バイクに乗っています。 ただ、デスクに座りじ〜っと、PCに向かっていると寒いのです。 足元からシンシンと冷えてきます。

 

ハノイに遊びに来た息子に貰った、赤いウインドブレーカーで寒さをしのいでいたのですが、なんと言ってもペラペラです。

とうとう、本日、目出度くギブアップを宣言したのでした。

 

よし!モコモコのダウンを買おう!

 

54歳ですからね。 あまり、安っぽい物では恥ずかしいです。 といっても、まともに「ナイキ」や「アディダス」の専門店に行こうものなら、ウン万円かかってしまいます。

只今、ガーさん帰国に向けて、贅沢は敵なのです! そしてラーメン我慢しているのです!

 

学校でナイキのダウンジャケットを着ている同僚がいたので、値段を尋ねてみると、3,000円以下だったとの事です。

 

横流れ品か?バッタモンか?分かりませんが、パット見はこれで充分なのです。 聞けばとても暖かいらしいです。

 

風邪を引く前に、グエンさんに付き合って貰い買いに行きましょう。 ガーさん帰国まで待てません。

 

何処か適当な店で買いましょうということで、仕事が終わり学校を出発します。

 

走ること1分。。。

 

ここで買いましょう。

街中で良く見かける、「安売り風の洋品店」です。 この手の店は値札が付いていないので、絶対にベトナム人と来る事をお勧めします。 「やった!安く買えた!」と喜んでいても現地の人たちは、もっと全然安い価格で買っていたりします。

入り口に立ってグルーっと温かそうなジャケットを眺めます。

 

「あれください」

 

買う物はいつも一発で決めます。 裏地がドカジャン仕様になっている「GAP」のタグが付いている、どこかの服です。 ダウンも詰まっているので、超あったかいです。

 

グエンさんに値段を聞いて貰ったら4,000円位です。 よし、もう1枚何か買って値引き交渉して貰いましょう。

 

!!パジャマパジャマ!!

 

最近、明け方の最低気温が8度まで下がると言うのに、ペラペラの短パンで寝ているのです。 布団も無く、うすーい毛布だけなので、寒さで熟睡する事が出来ずに、睡眠不足です。 スエットの上下を探します。

 

adidasのロゴが付いている何処かの服です。 黒のスエット上下です。 バッタモンか何か?よく分かりませんが、とても良く出来ています。 別に寝る時に着るだけなので、何でも良いのです。

 

GAPとadidasで合計9,000円位です。

安い!

こう言った、激安で品質の良い服を見ると、何万円もするブランド物のT-シャツとか、何なんだろう?と思ってしまいます。

 

さて、服探しに付き合って貰ったお礼に何かご馳走させて頂きます。

 

どんな食事でも良かったのですよ。 高いレストランだって構いません。

 

・・・結局、連れて行って貰ったのは、ベトナムあるあるの屋台です。

 

お兄さん中華鍋を振り回します。

オーダーもグエンさんに任せました。

 

一品目 ソーセージ

 

二品目 何かの貝

 

三品目 甘いポテト揚げ

 

四品目 相変わらず何かの貝

相変わらず夜店の料理感イッパイの料理なのです。

梅の?様なジュースも飲んで約900円です。

 

お腹が膨れた様な、物足りない様な。。。 まあ、アパートに帰って美味しい珈琲を淹れる事にしましょうね。