吾輩はスタンスミスである。鼻を近づけるとビニール臭いのである。

ホーチミンなんちゃって靴屋で買ったなんちゃってニューバランスの靴底が突然ベロっとと剥がれてしまいました。

すこーしづつ剥がれてきて、そろそろ買わないといけないかなーと言う間もなく、一気に見事に分離しました。 そもそも数千円のニューバランスですから、何年も履けるとは思っていません。

それにしても予想以上の短命でした。

靴底はぜんぜん減っていないし、まだまだ綺麗なのです。

Skypeの授業で、『安物買いの銭失い』を教えることがあります。

ベトナムでもデパートの中にある、ナイキやアディダスの正規販売店に行けば、どの靴でも軽く1万円超えです。

この国の平均的な給与からするとこの値段は天文学的とまでは言いませんが、なかなか手が出ません。

ニューバランスが壊れたのは、ガーさんの田舎にいる時だったのですが、街中まで靴を買いに行きました。

 

田舎町でも靴屋は何軒もあります。 その中の2軒に入って靴を探します。

 

私は結構、足がデカイので、目ぼしい靴が見つかったらサイズの有無を確認します。 2軒とも有名メーカーの靴が大量に置いてあります。

 

勿論すべてニセモノです。

 

オシャカになったニューバランスもそうでしたが、どの靴も良く出来ています。 ナイキのエアーも欲しかったのですが、この手の高機能シューズは直ぐに壊れる可能性大です。 出来るだけ構造がシンプルな物を選びます。

 

久しぶりにカントリーを履きたかったのですが、見当たらないので、懐かしのスタンスミスにしました。

 

数千円ですよ。 もちろん革製ではありません。 匂いを嗅ぐと見事なまでのビニール臭です。

 

このなんちゃってスタンスミスですが、どこから見ても良く出来ています。

東京の街中で履いていたら『ホンモノ』です。

 

この国で暮らしていると「ホンモノ」って何だろう?と感じます。

バイクに乗っている女性たちは、ルイビトンやシャネルのバッグを背負っています。 正規に買えば、バイク通勤をしている人達の数ヶ月分の収入に匹敵します。

 

中にはブランド大好きで、生活を切り詰め頑張って『ホンモノ』を買った人もいるかもしれません。 でも、バッグに『これはホンモノです!』と言う札でもつけなければ分かりません。

 

ホーチミン時代のベトナム人の友人がGUCCIのTシャツを着ていたことがあります。 『これはお姉さんに買って貰ったホンモノ』と教えてくれました。

 

LEONでジローラモさんが着ていれば数万円ですね。

友人の言うことを信じてホンモノだとしても、それは自己満足でしかありません。

 

でも、本物のホンモノは身に付けるたび幸せな気持ちにしてくれます。

ロレックスやブレゲの時計は毎朝、腕にはめるたびにウキウキとした気持ちにしてくれます。 ルーベで文字盤や針の細かな装飾を眺めているとウイスキーが飲めます。

 

ルイビトンのステッチの硬く締まった糸の感触は何とも言えません。

イカのM3の直角のエッジを人差し指の腹で触るとウットリとします。

 

さてわたしが買ったスタンスミスと言えば見た目は本物そっくりですが履いてみるとまったくの別物です。 靴としての剛性がゼロなのです。

恐らくはソールからボディまで型に入れて一体で成形しているのでしょう。 構造上必要なメリハリがありません。

分かりやすく言うとグニャグニャです。 ホールド感ゼロです。

これでテニスをしたら確実に足首を痛めます。

『ホンモノの靴』が欲しいのですが、ただ今、貧乏真っ只中なので暫く我慢しましょう!

私と違い二人の娘たちはとても優秀なのでした。来週の再開が楽しみです。

さて・・・部屋の中に縮れた毛が1本落ちている。

すね毛かアッチの毛なのですが、その擦り切れ具合からしてどうやら「アッチの毛」の様です。

ガーさんは数日前から田舎に戻っています。

私はもう55歳なので、浮気をしよう!とか浮気がしたい!なんて気持ちはありません。 ※正直無くはない

 

私の場合、女性を部屋に連れ込むと直ぐにバレてしまう。

 

私は頭のてっぺんから足の先まで「毛」というものが一切生えていないので、ガーさんがアパートに戻り、縮れていなくても長くなくても、もし「THE 毛」が1本でも落ちていたら、私以外の誰かがアパートに入ったという証拠になります。 ガーさんが日本から持ち帰った「コロコロ」があるので、証拠隠滅も出来るのですが、部屋中コロコロと這い回るのはアホくさいのです。

 

でも最近、お陰様?であちこちに毛が生えてきました。

 

特に頭は結構な本数です。 「じゃ〜伸ばせばい〜じゃん」と聞こえてきそうですが、まだ、「まだら」で不毛エリアがまだまだあります。 結局、みっともないので、3日に一度位はカミソリで剃っています。

 

何処で買ってきたのか?シェービングクリームを付け、シャワーを浴びる前にガーさんがジョリジョリと剃ってくれるのです。

身体に保湿のクリームを塗るとか、私の身体のメンテナスはガーさん担当が多いです。

 

先日、面倒くさかったので、シャワーを浴びた時、ボディーソープを付け自分で頭を剃りました。 カミソリの角度が悪かったのか?少し頭が切れて出血しました。

 

ま〜ガーさんに叱られましたね〜〜

 

「明日、私が剃ろうと思っていたのに!」との事です。

勝手にガーさんの役目を奪ってしまうと怖いのです。

ガーさんの不在期間は約1週間です。

 

例によって、冷蔵庫にはタッパーギュウギュウのサラダ、カボチャのスープ、パスタソース、鶏肉のスープが入っています。

食パンは3斤も冷蔵庫の上に乗っかっています。

 

サラダは完食しましたが、それ以外、全て食べ終わるか?少々心配です。 ガーさんが戻るまで5日間、頑張って食べるのです!

 

来週、火曜日の早朝戻る予定なのですが、今回は2人の娘も一緒です。(恐らく)

 

先日のBlogで長女のティーちゃんがクラスで一番成績が良い!と親バカぶりを発揮してしまいましたが、ガーさんに聞くと、次女のヌちゃんは更に上を行き、教育委員会から表彰されご褒美に自転車を貰ったとの事です。

 

ベトナムに父兄参観というものがあれば、参加したいけど、この容姿じゃ目立つだろ〜な〜

 

表彰や賞状とは無縁な子供時代だったので、とても嬉しいのです。

誕生日プレゼントとして、ヌちゃんに自転車を買ってあげる約束をしていたのですが、先を越されました。

 

二人の娘が来るとアパートの中でいきなり賑やかになります。 子供とは言え、ベトナムの女性のやかましさと言ったら。。。

 

今回は日本料理の店に連れて行ってあげましょうかね。

 

お母さんが日本でどんな物を食べていたのか?知る良い機会になります。

ガーさんの仕入れに付き合い焼肉をご馳走になりました。

今時。。。間違った考えなのかもしれませんが、パートナーには仕事をさせたくないタイプです。これは23歳で結婚をした時から同じです。 家に閉じ込めておくと言う意味ではありません。 仕事がしたければ応援します。

でも、そうでなければ、家事を専業にしてもらいたい。結婚生活27年目にして、元の妻は働く羽目になりました。 離婚してしまいましたからね。

なのでガーさんには出来るだけ仕事をして欲しくないのです。

家事を頑張ってくれれば、私が稼いできます。

そんなガーさんなのですが、少し前から化粧品を売り始めました。 知り合いがフェイスブックで販売している商品のバナーを貼り、売り上げの一部をバックして貰う程度かと思っていたら、続々のアパートに商品が届きます。 本格的に仕入れている様です。

 

販売点数が増えてくると売り上げをノートにつけはじめました。

私がSkypeで授業をしている間、薄暗い中ベットに寝そべり計算機を叩いています。 そんなに売れるんならSkypeのアルバイトやめよーかなーとからかうと、1個売れても大した利益にはならないと笑っていました。

 

でも、楽しそうにしているので、これはこれで良いではありませんか。

 

普段の家事の様子を見ていて分かりますが、仕事をやっても一生懸命するはずです。

 

そして昨日、ガーさんの田舎から友達がやってきました。 彼女は田舎でコンビニ?を始めるそうです仕入れの為上京してきたそうです。 そしてガーさんから提案が。。。

 

仕入れに行くけど一緒に行く?

 

『行く行く』

 

最近外出らしい外出をしていないのです。 目的地はハイズンです。

道のり約100キロです。 知り合いのタクシーに乗ってドライブです。

 

私はイアフォンをしてお気に入りの曲を聴き窓の外の風景を楽しみます。

 

途中まで自動車専用道路でしたが、目的地に近づくと車1台やっと通れる様な砂利道です。

 

到着した先は畑の中にある大きな一軒家です。

中を案内してもらいます。

 

部屋数は多いのですが、4部屋ほどが倉庫になっています。 保管されている商品は全て日本製です。 粉ミルクに紙おむつ、健康食品から化粧品まであります。

 

ガーさんが社長らしき男性に「わたしの事を日本人」と紹介してくれます。

 

『えっ?』と日本語で驚く社長。

 

この社長は技能実習生として横浜の会社で天井を貼る仕事をしていたそうです。 ガーさんほどではありませんが、日本語が話せるのです。

帰国後は日本から製品を仕入れてベトナムで販売をしています。 私もこれだけの「バッタもんで無い」日本製の商品を見たのは久しぶりで、キョロキョロしてしまいました。

 

ガーさんは商品のパッケージを見れば中身を理解できます。

 

友達と2人であーでもない、こーでもないと段ボール1箱の商品を買いました。 詳しくは聞いていませんが、何万円か仕入れましたね。

 

ベトナム語が全然分からないのですが、大阪のおばちゃん並みに値切っていたのではないでしょうか。。。 こう言う場面でベトナム人女性ほど強い存在はいません。

 

このベビー用品のビジョンは写真事務所時代のクライアントでした。 こうやって異国の地で見ると少し不思議です。

 

到着したのも遅かったし、かれこれ2時間位商品を見ていたので、結構遅い時間です。 さて、帰りは何を聴きながら帰ろうかな?と思っていると、皆んなで食事に行くとのことです。

 

まあ、久しぶりなので良しとしましょう。

 

社長以外のスタッフとも仲が良さそうなので、昔からの知り合いと思いきや初対面との事です。 私は人見知りをしてしまうので、ベトナム人のこの気安さはさには驚くばかりです。

 

やってきたのは、田舎町に光り輝くネオンのレストラン。 『香港』だけ分かりますね。

 

店内はこんな感じ。

 

ネオンサインが面白いです。 お客さんはたくさん入っています。

 

 

ざっと見た限り例によって私が最高年齢です。 出てきた料理は焼肉でした。

 

 

焼肉と鍋が一度に楽しめる。

 

皆んなで記念写真 本日は帽子を被っております。

 

肉は普通なのですが、この店は2種類のタレが美味しかったです。 ガーさんに伝えると、私もこのタレが作れるとの事です。

今度はアパートで焼肉をするのです!

 

ベトナムのお酒とビールをチビチビと飲んでいると店内が混雑突然真っ暗になります。

 

でも、誰一人驚く人がいません。 ベトナムでは日常茶飯事の停電です。

 

隣近所の電気はついているなので、店のブレーカーが落ちたのでしょう。

お客さんは当たり前のようにスマホのライトをつけ食事をしてしています。

『あっ!』

この鍋は電気を使っているので、肝心の肉眼で焼けないのです。 結構笑える。

 

15分ほどで電気はつきましたが、今日はお開きです。 社長さんがご馳走してくれた様です。

 

どうやらガーさんの友達が事前にコンビニ分として200万円ほど買い物をしていたらしいのです。 この国で200万円と言ったら結構な金額ですよ。 焼肉ぐらい安いもんです。 ご馳走様でした。

 

アパートに到着したのは、日付が変わるギリギリでした。 シャワーを浴び寝たのは、午前1時前でした。

その時間でも、ガーさんは翌朝4時過ぎに起きます。 ベトナム人女性はパワフルなのです!

珈琲を淹れ「SO WHAT」を聴きながら、Macに向かう幸せ

今日は出勤日でした。

Skypeを使った会話チェックなどがあり、そこそこ充実した1日でした。 定時で上がり、ハノイの太陽がサンサンと降り注ぐ中、アパートに帰りシャワーを浴び夕飯を食べます。

カボチャのスープにサラダ、フランスパンです。

最近は1人で夕飯を食べます。

ガーさんはいるのですが、ダイエットだそうです。

 

『食べない!』と決めたら見事に何も食べません。

 

この強さはサッチャーさんと勝負して貰いたいです。 (1925年10月13日〜2013年4月8日)

 

元々骨太なので、ガリガリにはなりませんが、確かに贅肉は落ちましたね。 さて、今晩はこれから一仕事あります。

 

日本で一緒に仕事をして世話になった料理人さんからデザインの依頼がありました。 料理の鉄人にも出て、皇室御用達の名門京料理店の店主です。

 

私より5つ歳上の大先輩ですが、一緒に苦労して同じ釜の飯を食った仲です。 コロナウイルスの感染者がふたたび増え始めた最悪のタイミングなのですが、アジアンレストランをスタートします。

 

今回はそのお店のロゴや看板のデザインです。と言っても、例によって手書きのラフが届いています。

このクラスの料理人になると、ゼロから依頼する事はありません。

 

頭の中で出来上がっているのでしょうね。 それを私が『形』にします。 デザインの段階で、バランスなと修正して私から提案もします。

 

この料理人さんが作る京料理はかなり繊細です。 料理、デザインに限らず仕事にしても、作業開始時に『完成品』をリアルに想像するのはとても大切です。

 

『完成品』が見えていないと、右往左往して無駄な時間を過ごしてしまいます。

 

一緒に仕事をしていた時に何時も驚くのは手書きの品書きです。 達筆もさる事ながら、空間の認識が優れています。

 

用意した紙の左上から書き始め、全ての献立が右下でピッタリ収まります。 下書きはありません。

いきなり、筆でサラサラと書き始めるのです。

料理と同じように、私には見えない文字のレイアウトが見えているのでしょうね。

 

今回デザインするロゴマークなどは、白地のスペースを活かしつつ如何にマークをレイアウトするか?です。 カタログやパンフレットなどはテクニックが必要だと思うのですが、今回は『センス』です。

 

わたしはプロではありませんが最低限のセンスを持っています。

これは『血』に感謝すべきだろうか。 まったく音信不通なのですが、父親はそっちのセンスがあったようです。

 

正規の仕事では無いので、目一杯作業を楽しみます。

 

珈琲は欠かせません。 焙煎したての豆がホーチミンから届いたばかりなので、挽いている段階で心地よい香りが部屋の中に漂います。

 

いつもより豆を5粒ほど多くしました。 ※気持ちです。

 

お湯の温度も少しだけ低くしました。 ※気持ちです。

 

エアコンで冷んやりした部屋で飲む珈琲は最高です。

 

デザイン作業のBGMはワンパターンで「KIND OF BLUE」です。 コテコテの定番ですが、イラストレーターを開きPCに向かっている私には最高の選曲なのです。

朝5時半に起きて、ベトナムの豊かさベトナム人女性のパワーを感じる

昨晩はなかなか寝付くことが出来ませんでした。

仕事が再開して1ヶ月が経ちましたが、仕事に対するベトナム人との考え方の違いや外国で働く事の難しさを感じています。

頭の中に次々とすべき事、やりたい事が思い浮かぶのですが、完全アウエーのこの国では実現するのが難しいのです。

 

このままでは眠ることが出来ません。 「ま〜いーじゃないか」と無理やり軌道修正して、頭の中を空っぽにして深呼吸をします。

納得出来なかったせいでしょうか?今朝は5時半に目が覚めてしまいました。

ベッドでボーッとしていると、「一緒に市場に行く?」との事です。

 

「行く行く」

 

日本では、温泉街の観光客目当ての市場を連想してしまいますが、この国ではしっかりと生活に根づいています。

 

1人でいくと完全に浮いてしまうのですが、ベトナム人にくっついて行くとこんなに楽しい場所はありません。 一般の人々が実際に日々食べている物をみると、生活が想像出来ます。

 

▼「この時間」は交通量も少ないので散歩するには最高です。

 

▼一本路地に入ると、道の両側に個人商店が並びはじめます。

 

▼暑い国の果物は原色のものが多いです。

 

▼ここでは魚を売っていますが、冷蔵庫に入っているわけでも、氷で冷やしているわけでもないので、勿論生食は無理です。

 

ベトナムでは良く見られる鳥達。。。

 

 

・・・・と私はこの道路の事をガーさんは「市場」と呼んでいるのかと思っていました。

違いました。。。

 

▼見事な「THE 市場」が突然目の前で現れました。私の行動範囲エリアの外になるので、存在を知りませんでした。

 

▼八百屋ですね。

 

▼ガーさんは1個づつ手に取り選んでいます。このトマトはパスタソースがサラダになります(多分)

 

▼肉屋です。

市場は露天なので、冷蔵庫がありません。 オバちゃんは、ハエを追い払いながら売っていますが、鮮度は大丈夫なのだろうか? でも、一度もお腹を壊したことがありません。

 

▼これを絞って毎朝、ジュースを作ってくれます。

 

▼鳥の専門店ですね。 オバちゃんが接客している後ろで、男衆が手際よくさばいていきます。

 

ベトナムでは日本にない、果物や野菜がたくさんあります。 あまりの多さに名前を覚えることが出来ません。 ▼これはなんだっけ???

 

▼右側の黄色いお姉さんがベトナム人女性の正装?です。

ノースリーブでテロテロ素材が基本です。 オバちゃんが着ていると、巣鴨ファッションそのものなのですが、若い女性の場合は妙に色っぽい(個人的な感想)

 

▼こっちの人は豆腐も結構食べるのです!

 

▼この魚屋は蟹や海老がまだ動いていました。ガーさんは海老を購入。。。

 

▼花屋を見ると、この国の人たちの心の豊かさを感じます。

 

▼さて・・・今日も暑い一日になりそうです。

 

▼市場の真ん前の店で朝食を食べていきましょう。 さしずめ築地市場の中の飯屋でしょうか。

 

天井に付いているファンが綺麗です。 基本的に店内が綺麗な店は信用出来ます。

 

▼BUN CHAです。 BUN CHAは北部の料理です。

ホーチミンで何度か食べた事がありましたが、美味しくない。。。 ところがハノイで食べてみてビックリ!全然味が違うのですね。

 

帰る途中、オバちゃんが歩道に座り幾つかの野菜を売っています。量と種類からして自分の家の庭で獲れたのだろうか? カボチャを買うガーさん(これはカボチャのスープになります)

市場で働く女性、買い物をする女性、どちらも圧倒的なパワーを感じます。

へなちょこ日本男児では太刀打ちすることが出来ないのです。

ベトナムにおける「間」や「境界」「距離」について思うこと

日本とベトナムのどちらが一般的なのか?正しいのか?と聞かれればそれは分かりません。

「その国の文化」と言う事になるのでしょう。

例えば、女性スタッフからPC操作について質問をされ、私のモニターを見ながら説明するとします。 二人でモニターを覗き込む絵柄になるのですが、「近い・・・」

私の顔の真横で説明を聞いています。

 

その距離約20センチ

 

これは恋人同士がいちゃつく距離なのです。←昭和40年生まれのおじさんとしては

 

この「近距離戦」のおかげで「もしかしたら、私に気があるんじゃないか?」「もしかしたらスキンヘッドマニア?」と何回、勘違いした事でしょうか。

 

これ以外にも、「間」や「人との境界」に関して、違和感を感じる事が多々あります。

 

ガーさんのきれい好き(ある種、潔癖に近い)はBlogでも度々触れていますが、玄関の外で脱ぐサンダルはとてもベトナム的です。 小学生の男の子が夏休み、学校のプールで泳ぎ、アイス食べたさにすっ飛んで家に帰ってきた様な脱ぎ方です。 要するに裏返しだったり、バラバラの状態です。

 

玄関の外は共有スペースなので、日本人だったら、部屋の中に入れると思います。 廊下を通る人が邪魔ですからね。

でも、ベトナム人は廊下に荷物や下駄箱など大量に物を置きます。

 

「共有」=「個人的に使ってもOK」なのでしょうね。

 

私のアパートには吹き抜けがあるのですが、針金が張られ、洗濯物を干すスペースになっています。 狭いながらも各部屋のベランダには干すスペースはあるのです。でも風通しの良い吹き抜けに干すのでしょうね。

吹き抜けには「ど〜ん」とカラフルな女性ものの下着が干してあります。 ※上半身用も下半身用も・・・

 

最初は面食らいました。 日本で気にする人は部屋干しをするでしょう。 外に干すとしても他の洗濯物の陰に干しますね。

 

でも、ベトナムでは「これが私の穿いているパンツじゃ〜!」とばかりに堂々と干してあります。

 

下着は極極「私的な衣類」です。

 

川俣軍司は例外です。

 

その「私的な衣類」を共有スペースに干すと言うのは、「私」と「あなた」の境界が限りなく低いのですね。 個人的に「私的な衣類」を見るのは目の保養になるので歓迎です。

 

 

ローカルレストランの水飲み用コップもカルチャーショックでしたね。

水を飲むためのコップが使いまわしなのです。

家の中だったら、まだ理解出来ます。 (私は嫌だけど)

 

でも、レストランに来る客は様々です。 二十歳前後のベトナム美人限定のレストランだったら気にしないかもしれない。

 

小さい頃、「女子」が使ったコップで飲んだりすると「あ〜間接キッス〜」とからかわれました。

 

ローカルレストランの多くはエアコンも入口のドアもありません。

水のサーバーが入口近くにあると、道行くおっさんが、水を飲んでいく事さえあります。

水を飲み終わっても、洗わずに裏返すだけです。

 

知らないおっさんと間接キッスしまくりです。

 

これは、3密どころではありません。 ・・・にも関わらず、ベトナム国内でコロナウイルスがほぼ収束状態なのは、初期の行動規制が厳しく適切だったからです。

 

 

まだありますよ。

 

「音」です。 これは上記の2つと異なり、目には見えません。でも、この国では限りなく他者との境界が低い(無い)のです。

 

私も音楽大好きです。NO MUSIC NO LIFEです。 休みの日に、丁寧に珈琲を淹れて、大きな音で音楽を聞くことが楽しみです。

 

一定の音量以上で聞く時は窓を閉め、ガーさんに「大きな音で音楽聞いてもいい?」と確認します。

でも、この国ではコンサート会場で使っている?様な、どデカいスピーカーを使い窓全開で音楽を聞きます。

 

80年代のポップスやジャズだったら、大丈夫なのですが、打ち込み系やベトナム演歌だったりすると参ります。 その時はAC/DCで対抗をします。

 

道で酒を飲みながら、カラオケをしているおっさんも良く見かけます。 日本人の私が見ると、喉に自信があるので、通行人に披露したいんだろ〜な〜と思うのですが、恐らく違います。 おっさんは家の中も道も同じ扱いの空間なのです。

 

家の中が暑かったので、椅子とテービルとビールを持って外に出てきただけです。 誰が聞いているのかなんて、関係ありません。

 

「公」と「私」の区別が無いということは、周りに気を遣わないということにも繋がります。 私が見ている限り、ベトナム人はドアを開けて入室後、後ろ手にドアを閉める人がほとんどです。

 

私だけでは無いと思いますが、日本人だったら、私の後に人が続いていないか?確認してからドアを締めます。

 

また、惰性で「バタン」と閉めません。 大きな音を立てると、「うるさい!」って叱られましたからね。 ドアノブを掴み、静かにドアを締めます。

 

細かい様ですが、学校で日本語だけでなく日本の文化も教えているので、こう言った事がとても気になるのです。

 

ちなみに、私は自分の陣地にズカズカと入って来られるのがとても苦手なので、この国の「間」「距離」にまだ馴染めません。

健康診断に行く。。。同居半年でベテランカップルなのでした。

本日は休みなのですが、午前6時半に起きます。 「ある必要書類」に健康診断の結果添付が必要らしいのです。

こんな早起きが必要なのか?と言うと、病院の混雑ぶりはどこの国でも同じとの事です。

バイクを15分走らせ、巨大総合病院に到着します。

少し前までは、入口で体温のチェックとアルコール消毒が必須だったのですが、どうやらベトナムのコロナは収束した様です。

 

ガイジン価格と言うわけでは無いと思いますが、健康診断の費用は9,000円です。 これは我が家にとっても結構な出費です。

 

長い一日が想定されますが、受付の段階でトラブル発生! 公的機関に提出する書類なので、顔写真が必要との事です。

諦めて帰ろうか?とも思ったのですが、病院の目に写真屋があるらしいです。 ※ベトナムには町中のアチコチにあります。

 

病院の前はこんな感じです。

 

神経質な人はベトナムに馴染めないかもしれません。一般的なローカルレストランはこんな感じです。

 

相変わらず取り壊し中なのか建設中なのか?分からないベトナムの現場・・・モノクロにすると「爆撃」を受けたみたいです。

 

写真屋の店主は私と同い年の55歳らしく、私と「頭が同じ」と話していたそうです。

 

何故かオバマ前大統領・・・

 

病院での必要書類はすべてガーさんに任せます。 英語表記もあるので、私でも記入出来るのですが、私の世話係なので何でもやってくれます。

 

書類ぐらいなら、何とかなりますが、「問診」となるとお手上げです。

 

体重、身長測定からスタートして、聴力、視力、胸部レントゲン、心電図、採血、採尿・・・と続き、約2時間で終了しました。

 

もっと時間がかかると思っていたので。終了後は寿司を食べに行く頭でした。 採血の為、注射器の針が刺さった時も、「寿司」を思い浮かべ痛みに耐えたのです! ※注射が嫌いなので、絶対に明後日の方向を見て、楽しいことを想像する。

 

・・・の予定でしたが、すべてが終了して時計をみると、まだ9時40分です。

 

日本食レストランの開店時間は大抵11時です。

一旦アパートに戻ることにします。

 

病院でガーさんはのどが渇いた、お腹が空いたとこぼしていました。

 

バイクを走らせている途中、ガーさんが指差したPHO BOの店に入ります。

何故か?私のPHO BOしか注文しません。

 

「食べたくない・・・」

 

私は「THE 寿司」の為に余計なものを腹に入れたくないのです。

ベトナム人客がPHOを食べる中、日本語で揉める二人。

 

結局は美味しいPHO BOでした。

その後、アパートに戻り、昼飯時になり何を食べるか?で、また 揉めます

 

ベトナム人女性は感情の起伏が激しいですからね。

 

でも、なぜ揉めたか?と言うと、ガーさんは私に好きな物を食べさせてあげたいと思い、私はガーさんに苦手な物を避けようとして、意見が食い違ってしまったのです。 他愛の無い揉め事です。

 

結局、外食は止めることになります。 半べそをかきながら、キッチンで何か料理を作っています。

 

喧嘩をしても、しっかりと美味しい料理を作ってくれます。 美味しい山盛りのBUN CAが出てきました。

 

最近、喧嘩をする機会も増えてきたのですが、「ワ〜・・・ギャ〜・・・」と喧嘩をしても15分もお互いケロッとして普通に会話をしています。

 

一緒に生活を始めて、まだ半年あまりなのですが、すでにベテランカップル(夫婦)の領域に入っているのです。

 

そういえば、昨日、ガーさんの長女ティーちゃんのテストがあったそうです。 クラスで一番だったそうです。

これはとても楽しみですね。将来は医者になりたいそうですが、ティーちゃんだったら夢を実現出来るでしょう。 医者になれば、私も将来何かとお世話になれます。

 

そして、今日は次女ヌちゃんのテストです。 新一年生ですから、人生初のテストです。

ヌちゃんはティーちゃん以上に勉強が出来るとの事なので、これまた、クワンビンからの報告が楽しみです。

 

Blogを書いている私と言えば、帰宅後のビールとカシューナッツ、チーズ、ミステリードラマが楽しみなのです。

 

呑気なベトナムライフです。